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【今日は何の日?】7月8日=銀座の怪盗・蜘蛛の陣十郎が名犬アレフ号に敗れる(1972年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
52年前の1972(昭和47)年。サーカスの軽業師から泥棒へと転身。65(昭和40)年には東京・銀座付近のビルを軒並み荒らして"蜘蛛の陣十郎"の異名で騒がれた怪盗が、刑務所から出所後の初仕事中、警察犬・アルフ号に見つかり逮捕されました。
深夜1時ごろ。中央区日本橋3丁目の三晶ビルの外側壁でミシミシと音がするのに、同ビル管理人が気がつき110番通報。ただちに警視庁中央署員が現場に急行すると、同ビルと隣のビルの約50cmほどのスキ間から、3階建ての三晶ビル屋上をめがけて登っていく男の姿を発見。
非常招集を受けた同署員40人が付近を包囲し、警察犬のアルフ号とクラウディス号を出動させて捜索したところ、午前4時ごろ、アルフ号がビルの間に隠れていた男を見つけて吠えかかり、警官が追跡して逮捕。男の正体は7年前に同じく銀座周辺で騒がれ、警視庁でも手を焼かされた"蜘蛛の陣十郎"その人でした。捕まった時の格好は裸足に黒いシャツ、黒いトレ―ニングパンツ姿でした。
男は沖縄県首里市生まれ。住所不定、無職の52歳。窃盗の前科10犯があります。サーカスの軽業師時代に培われた身体能力を活かし、ビルのスキ間をはい上がっては侵入する手口で、65(昭和40)年には銀座、京橋、日本橋のビル街で120件、1,000万円を荒稼ぎ。"蜘蛛の陣十郎"なる異名は前年(64年)にNHKで放送されていた大河ドラマ『赤穂浪士』の登場人物(演じていたのは宇野重吉さん)から取られたもの。その後に大阪で逮捕され、高松刑務所で服役していました。
さる6月25日に出所すると、その足ですぐに東京に舞い戻り、さっそく初仕事にとりかかっていたところをアルフ号に発見されたのでした。
蜘蛛の陣十郎は「久しぶりなのでカンが狂った。昔ならビルづたいに簡単に逃げられた」と寄る年波を嘆いていたそうです。
陣十郎の服役1年目(66年)に誕生したアルフ号は、栃木・真岡市の猟銃強奪事件(71年)や、連合赤軍のあさま山荘事件(72年)などで大活躍。これまで警視総監賞2回、警察庁刑事局長賞2回、警視庁刑事部長賞を9回など、合計109回もの表彰歴を持つ、名警察犬でした。
参照 : 昭和47年7月9日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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