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【今日は何の日?】7月15日=製薬工場爆発で少女ら12人が死亡・東京都大田区(1958年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
66年前の1958(昭和33)年。午後4時5分ごろ、東京・大田区雪ヶ谷町(現・東雪谷)の進化製薬工業株式会社(高園善次社長)の工場が突然爆発。燃えやすい薬品が多かったため、一瞬のうちに火の海となり、木造2階建ての工場と同平屋の工場の計3棟の72坪と、高園社長の自宅(木造平屋建て1棟=21.5坪)が全焼。女子従業員12人が死亡。重傷が14人、軽傷9人という大惨事となりました。
現場は東急池上線の石川台駅から東南へ約1km入った希望ヶ丘商店街の裏手で、工場の周囲は高級住宅街が建ち並んでいる立地です。
この日、工場には従業員43人(うち臨時4人)が全員就業。2階建て工場が突然、ポーンという大音響とともに爆発し、従業員が気がついた時点で、すでに火に取り囲まれてしまいました。最近、アルバイトとして働きに来ていた女子高生らも多く、まだ工場内の経路に不案内だったことも災いとなりました。
現場から逃げ出すことができた人たちは「ピカッと光ったと思ったら、もう火のだった。夢中で逃げ出すのが精一杯。同僚を助けることができなかった」と、恐怖の瞬間について語っています。
爆発地点と、すぐ上の包装室にて作業中の従業員たちは爆発の一瞬で猛火に飲み込まれて即死。逃げ延びた従業員のほとんどは酷い火傷を負い、救急車で近隣の荏原病院、佐藤病院、柿原病院へと収容されましたが、1人は病院で死亡が確認されました。
警視庁東調布署では警視庁の鑑識課、第三機動隊の一個中隊の応援を求めたうえで午後6時すぎに、焼け落ちた工場内から遺体の発掘作業を開始。次々と黒こげとなった遺体が運び出され、夜10時10分の段階で11人の遺体を収容。棺で東調布署へと運び出され、近所の人たちが涙を浮かべつつ見送ったそうです。
爆発の原因は「錠剤室でガスバーナーを使って作業中、そばにあった溶剤のベンゾールかアルコールに引火、爆発したものとみられる。同室の作業員に過失があったことは明白、会社側の責任は(7月)16日から本格的に追及する」(東調布署長)としています。
犠牲となった従業員は15歳の少女をはじめ、年齢の若い人がほとんどでした。事故現場は現在、すっかり閑静な住宅街となっていますが、66年前にこのような悲劇があったことを知る人も少なくなっています。
参照 : 昭和33年7月16日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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