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【今日は何の日？】7月26日＝「万引きのチャンピオン」が小菅送りに（1955年）／ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
69年前の1955（昭和30）年。ドロボウ業界でも「生き馬の眼を抜く」と称されるほど競争の厳しい東京・日本橋界隈にて、近年まれに見るほどの"戦果"を挙げ、同業者や警察関係者から「万引きのチャンピオン」と呼ばれていた男がついに警視庁日本橋署によって逮捕。この日、小菅の東京拘置所（東京・葛飾区）へと送られました。
男は東京・北区滝野川1丁目に住む無職（とはいっても本職は泥棒）の46歳。2年前から泥棒稼業に手を染め、都内の各デパートで盗み出した物品はトースター、電気スタンド、茶碗、箸などなと、ざっと500点。金額にして月2万円の収益は軽かったそうです。
男は草花を愛する一面もあった様子で、デパートから種子や盆栽も盗み出しては、自宅の裏庭にて丹精に育てていました。刑事が自宅へと出向いたところ、数十種もの草花が百花繚乱に咲き乱れており驚かされたとか。男は「趣味と実益を兼ねた」と自供していたそうな。
図々しいことに、男は玄関先に「草花、実費でお分けましす」なんて看板まで掲げてあったとか。昔から草花を愛する人に悪い人はいない......とは言いますが果たして？
参照 : 昭和30年7月27日付の朝日新聞朝刊
文 ／ 高木圭介
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