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【今日は何の日?】7月27日=レスリング日本代表チームが猛獣と「にらめっこ」(1960年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
64年前の1960(昭和35)年。ローマ五輪への出発を控えたレスリング日本代表チームが、上野動物園でトラやライオンといった猛獣たちと鋭い視殺戦......つまりは「にらめっこ」をするという奇想天外な特訓を実施しました。
日本代表チームは7月23日から渋谷区美竹町(現・渋谷1丁目)の朝風旅館で強化合宿中。朝7時、コーチ3人とフリースタイルとグレコローマンスタイルの代表16選手は朝7時から上野公園までの約14kmをロードワーク。約55分で到着すると、そのまま上野動物園へと入り、トラやライオンなど猛獣のオリの前に集合します。
上半身裸となり、筋骨隆々の肉体をムキ出しにした選手たちは、一人一人交代でオリの前に立ち、トラやライオンと激しいにらめっこを実施したのです。一見、滑稽にも見えますが、オリの前に立つ選手たちは、ややテレつつも真剣です。
これは日本レスリングの始祖にして日本レスリング協会の八田一朗会長(当時54歳)のアイデアで「晴れのオリンピックであがらないようにするのが狙い」「ライオンをひと睨みした眼力で外国選手を倒すんだ!」(八田会長)と説明されていましたが、実際のところ、アイデアマンとして知られる八田会長一流のレスリングのPRも兼ねた特訓だった模様です。
おりからの暑さゆえ、トラやライオンたちも当初はグッタリと朝寝モードだったそうですが、屈強なレスラーたちにオリの外を取り囲まれ、怒声を浴びせられるなどケシかけたられたため、獰猛モードにスイッチオン!ようやく牙をむいてオリ越しに挑みかかってきたとか。これにはさしものレスラーたちも思わず後ずさり...。それでも、じっとこらえて鋭い眼力で睨み続けたところ、ついにはライオンたちも隅のほうへと逃げ込んでしまったそうです。
参照 : 昭和35年7月27日付の毎日新聞、読売新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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