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【今日は何の日?】11月19日=渋谷・東急文化会館屋上に「自殺防止柵」が設置(1957年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
67年前の1957(昭和32)年。前年(56年)末に完成した東急文化会館(現・渋谷ヒカリエ)には、この年4月に8階に天文博物館五島プラネタリウムが完成。渋谷駅東口のランドマークというだけでなく、東京新名所として地方からの修学旅行コースにも組み込まれるなど高い人気を博していました。
しかし11月4日、18日と続けて屋上からの飛び降り自殺が相次ぎます。人気とともに「東京自殺名所」なんて評判がたっては大変...とばかりに、同会館では8階屋上に「自殺防止柵」を張り巡らすこととなり、この日、清水建設へと工事を発注しました。
屋上周囲には建物の完成から高さ2mの鉄柵が設置されていましたが、自殺者は投光機などを踏み台にしては鉄柵を登り、飛び越えては投身。しかも2度とも31m下の人通りの多いパンテオン劇場(東急文化会館1階にあった映画館)前の道路に落下。不幸中の幸いで通行人がいなかったから良かったものの、仮に通行人に激突したり、下敷きとなった場合は、さらなる惨事となってしまいます。
この屋上は750坪あるのに対し、警備員は全館で6人のみ。とても自殺者の見張りまで目は行き届きません。そんな現状に対し、守衛さんの中にはノイローゼにかかる人までいました。
現状の鉄柵は真っすぐなため、簡単に登りやすく、飛び越しやすいという欠点がありました。そこで、鉄柵のその上に45度内側に傾けた高さ1mの柵を追加することに決定。月末までには工事が完成する予定となっており、さらに各階の窓には鍵をつけ、自由には開けられないよう改善することとなりました。
参照 : 昭和32年11月20日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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