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【今日は何の日?】8月2日=カラーテレビの「二色受像機」がお披露目(1961年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
63年前の1961(昭和36)年。前年(60年)9月にカラーテレビの本放送がスタートしたものの、それを視聴するための「カラー放送受像機(いわゆるカラーテレビ)」が普及するのはまだまだ先のこと。5年後の66(昭和41)年の調査でも、わずかに0.3%という低い普及率でした。
とても庶民に手が届く価格ではなく、各メーカーは将来に向けて安価で製造できるカラーテレビの開発競争に入っていたこの時期、12万9,000円の低価格で販売できるカラーテレビが開発され、この日の夜、東京・神田の如水会館でお披露目されました。
その画期的なカラーテレビは通常の三原色(赤・緑・青)方式とは異なる「二色受像機」なるもの。シャドーマスク(画面を構成する網目金属板)は使わずに、赤と緑を受ける2本のブラウン管を正面と下面に直角に配置し、その中間に45度のハーフミラー(半透明鏡)を置いて、色を調整するという仕組みです。
この日の公開実験では、色のバランスと視覚に難点はあったものの「安いのが魅力!」と出席者にも好評だったそうです。
発売と同時に発明者、資金援助者などが集まり、新会社も発足されましたが、ここ最近はカラーテレビ開発をめぐる詐欺事件、ニセモノ騒ぎなどが続発していたため、株式は一切公開せずに「こじんまり」をモットーに、生産も自社工場なしで、下請けオンリーにする方針。それで月産200台で当分の間、様子を見るという作戦だったそうです。
参照 : 昭和36年8月3日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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