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ニュース 今日は何の日?雑学 2024/08/10

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【今日は何の日?】8月10日=新宿駅前「聚楽食堂」がビルごと25mのお引っ越し(1960年)/ 雑学ネタ帳

08月10日(新宿駅東口).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

64年前の1960(昭和35)年。東京・新宿駅東口の駅前にあった「聚楽食堂(じゅらくしょくどう)」が、なんと巨大なビル(地上5階、地下2階)ごと25mほど北東へとお引っ越しするという、大変珍しい工事がスタートしました。

戦前の34(昭和9)年に開業した聚楽食堂でしたが、翌61年度までに新宿駅東口駅前に2万4,000平方mの広場を作り出すために、ビルを建て替えるのではなく、曳家(ひきや)という方法で、移動させることになったのです。ビルは建て替えられていますが移動先は現在、ヨドバシカメラマルチメディア新宿東口の店舗となっている場所です。

まず地下2階分を掘って、引っ越し用の通路を作り、その下にはムカデのように鉄のゴロ棒を112本ほど敷き、側面から20基の油圧ジャッキ(40トン)を使用しては、ソロリソロリとビルを丸ごと押し出しつつ移動させていくという方法です。

ビル本体がねじれて壊れないよう微調整しつつ、まるで巨大なカタツムリのように、1日に2mという超スローな速度で移動させ、工事の完了は10月いっぱいを見込んでいます。

都内屈指の盛り場のど真ん中とあり、深夜に始まった工事にもかかわらず周囲にはヤジ馬が集まり、大変な騒ぎだったそうです。

この工事から5年後(65年)、遠い英国にて制作され、日本でも大人気となった特撮人形劇『サンダーバード』が放送されます。この中の1エピソード「ニューヨークの恐怖(Terror in NewYorkCity)」というお話で、ニューヨークのエンパイヤステートビルを同じく曳家で移動させていたところ、地盤沈下による落盤事故が発生してビルが崩壊国際救助隊が出動という場面が描かれていましたが、あるいはこの聚楽食堂のニュースにヒントを得たのかもしれません。 
 
 参照 : 昭和35年8月10日付の毎日新聞夕刊、同8月11日付の朝日新聞朝刊

        文 / 高木圭介


 

 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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