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【今日は何の日?】8月11日=上高地でジュークボックス禁止令・長野(1968年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
56年前の1968(昭和43)年。当時、「アルプス銀座」と謳われていた国内屈指の景勝地・上高地(長野県松本市)で、旅館や食堂などで人気を集めていたジュークボックスの使用が、この日から全面的に禁止となりました。
ジュークボックスとはコインを入れて聴きたい曲を選ぶと、内部にセットされたアナログレコード(シングル盤)を演奏してくれる装置。いわば音楽の自販機です。日本国内には戦後、進駐軍が導入したといわれ、まだ一般家庭に大型のステレオ機器などが普及していなかった時代に、ホテルのロビーや各飲食店、ボウリング場、ドライブイン、盛り場などに設置され、人気を集めていました。
上高地での使用が禁止となったのは、厚生省中部山岳国立公園上高地管理事務所が「自然の景観と山の静けさを阻害する」として、自然公園法第24条(他人に迷惑をかける行為の禁止)を適用したものです。
「山の風趣はせせらぎと風の音があれば充分」という意見はもっともですが、すでに大金を投じつつ流行のジュークボックスを導入してしまった業者側は渋い顔。「1台100万円もするのに、元をとらないうちに禁止とは...」と、設置したジュークボックスに「故障中」の貼り紙をペタリ......。
上高地に音楽は鳴り止みましたが、不満の声はなかなか止まなかったそうな。
参照 : 昭和43年8月12日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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