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【今日は何の日?】8月16日=元日本一の巨漢プロレスラーが「てなもんや三度笠」出演中に完治不能の大ケガ(1966年)/ 雑学ネタ帳
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58年前の1966(昭和41)年。大人気の上方コメディ『てなもんや三度笠』(朝日放送)にゲスト出演していた元プロレスラーの羅生門綱五郎(らしょうもん・つなごろう=当時46歳)さんが、朝日放送(大阪市大淀区=現・北区)のスタジオにて収録中、5人の盗賊を投げ飛ばす立ち回りのシーンで、舞台が狭く足場が悪かったことから舞台下へと転落。左足首を骨折してしまう事故が起きました。
羅生門さんは1920(大正9)年に日本統治下時代の台湾出身で本名は卓 詒約。身長205cm、体重125kgの巨漢として知られ、戦前は大相撲の力士として活躍。戦後は力道山門下にてプロレスラーに転向。60(昭和35)年に元プロ野球選手のジャイアント馬場さん(209cm)がプロレスデビューするまで、「日本一の巨漢レスラー」と呼ばれていました。
その一目見たら忘れられない風貌から、映画やテレビへの出演歴も多く、黒澤明監督の『用心棒』(61年)には、悪役・丑寅(山茶花究さん)の用心棒・かんぬき役で出演。その他にも大島渚監督の『太陽の墓場』(60年)、実写版の『鉄腕アトム』(59年・フジテレビ)ではフランケンを演じています。
人並外れた巨体と体重ゆえ、事故のダメージは一般人よりもはるかに大きく、大阪の病院で治療を重ねたものの完治せず、上京して東京・北多摩郡清瀬町(現・清瀬市)の国立東京病院へと転院。左足首にしびれや痛みが残り、歩行すらも困難となり、事故から4年が過ぎても完治の見込みは立たないまま...。
70(昭和45)年1月となり、「事故はテレビ会社が舞台装置を事前に点検しなかった過失によるものだ」として、朝日放送に約700万円の損害賠償を求める民事訴訟を東京地裁八王子支部に起こしています。
参照 : 昭和45年1月30日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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