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【今日は何の日?】8月17日=東京シティエアターミナル(T-CAT)が羽田国際線のチェックイン業務を開始(1972年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
52年前の1972(昭和47)年。"成田空港の窓口"として7月にオープンした東京シティエアターミナル(通称・T-CAT=東京・中央区日本橋箱崎町)が、この日より羽田空港を飛び立つ国際線のチェックイン(搭乗手続)業務をスタートしました。
成田空港の開港を当て込み、「都心の窓口」とすべく店開きしたT-CATでしたが、成田開港は複雑な事情が山積みとなりつつ延期に次ぐ延期。早くも存在意義を失いつつ、経営危機に陥ってしまったT-CATでは、まったく畑違いの「怪獣ショー」などを開催したりして、急場をしのいでいました。
そんな窮地を見かねた大株主の日本航空が、延命処置とテコ入れに動き、T-CATへの利用客誘致と、羽田空港のラッシュ解消を兼ねて、団体客の一部を"横流し"することに。
旅客第1号となったのはドイツへと向かう日本人の団体でした。空港に行く前に都心にて搭乗手続を済ませられる利便性こそが売りでしたが、その感想は見送り人ともども「機影もなし。海外雄飛の実感がわきませんな」というビミョーなものだったそうです。
6年後(78年)となった成田空港の開港以降は、世界各国への搭乗手続が可能となり、その利便性を発揮したT-CATでしたが、2002年9月の米国同時多発テロ事件の発生でまたもや運命が一変。この事件以降、米連邦航空局(FAA)の通達により、北米線への搭乗手続が「出発空港以外では不可」となった影響から、2002年に出国審査業務が終了。同年12月に搭乗手続業務も終了となったのでした。
現在は東京空港交通のバスターミナルとして機能しています。
参照 : 昭和47年8月18日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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