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【今日は何の日?】8月29日=お年玉付き年賀はがきの3等賞品にとんだ欠陥(1974年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
ちょうど半世紀前の1974(昭和49)年。郵政省のお年玉付き年賀はがきの3等商品として全国に14万5,000セットも配布されていたスプリング製の鍛錬器具「エキスパンダー」が、実はジュニア用として開発された商品であることが発覚。このエキスパンダーを使用した成人男性が1週間のケガを負い、郵政大臣に製品回収の要望書を出すという騒ぎがありました。
負傷したのは札幌市在住の25歳学生。お年玉付き年賀はがきが当選し、届いたエキスパンダーを背中に回してはスプリングを伸ばして鍛錬していたところ、右手の握り手部分(木製)とスプリングをつなげている金具が突如外れ、右腕に1週間のケガ...。「不良製品では?」と札幌市の消費者相談室に届け出ました。
このエキスパンダーは東京・江東区のスポーツ用品メーカーの製品。郵政省からの注文でなわとび、ハンドグリップと合わせた3点で「ファミリー・スポーツセット」として賞品に選ばれた物でした。メーカー側によると、73年秋に小学校高学年から中学低学年(10~12歳)を対象に開発されたもので、成人男性の使用は想定外だった模様です。
札幌市の消費者協会にて、他メーカーの2品を試し買いし、比較テストを行った結果、握り手部分の金具の引っ張り強度は、他メーカーの品を大きく下回ったそうです。
メーカー、郵政省ともに使用対象者を明示しない不親切さと、安全性の未確認がとんだ"不良お年玉"を生み出してしまったともいえます。
参照 : 昭和49年8月30日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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