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【今日は何の日?】9月4日=南海vs近鉄 大阪球場の外野席で大捕物!(1974年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
ちょうど半世紀前の1974(昭和49)年。この日の夜、大阪・なんばにあった大阪球場(写真)にてプロ野球パ・リーグ公式戦「南海ホークス vs 近鉄バファローズ」が行われていた真っ最中の出来事です。7回表、近鉄の攻撃が終わると同時に、ライト側外野席にいた2人組が突如、夜空に向かって白いハンカチを振りました。
実はこの2人は張り込み中の私服刑事。ハンカチを振ったのは「賭博現行犯を逮捕せよ!」というブロックサインだったのです。
ハンカチの合図とともに、スタンドのあちこちに散らばっていた大阪府警の捜査員50余人が一斉にスタンド最上階へと駆け上り、そこに陣取っては野球賭博に興じていた胴元の男(59歳=兵庫県尼崎市在住)ら13人に手錠をガチャリ。この男たちは1試合につき1,000万円もの賭け金を動かしていた野球賭博の常習犯グループだったのでした。
この日、ホームの南海に3点リードを許していた近鉄は、この7回で同点に追いつき、近鉄ファンが密集していたライト外野席は大変な過熱ぶり。そのため刑事と犯人を合わせて60人以上もが一触即発となった、この大捕物に気がついた観客はほとんどいなかったとか。
犯人逮捕後の8回、近鉄は前年暮れに南海から移籍してきたクラレンス・ジョーンズ選手が渦中のライトスタンドに33号本塁打を叩きこんで勝ち越しの2点を追加。9回にも、そのジョーンズ選手がトドメの二塁打で2点追加し、7対3で逆転勝利を収めたそうです。
ちなみに、このジョーンズ選手が日本で活躍した時代に、日本で誕生した息子が現在、米国で俳優として活躍するリチャード・T・ジョーンズさん。米国制作の映画『GODZILLA』(2014年=ギャレス・エドワーズ監督)では核兵器に全幅の信頼を置くラッセル・ハンプトン大佐を演じていました。豆知識。
参照 : 昭和49年9月5日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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