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【今日は何の日?】9月10日=インドから平和の使者・白牛が善光寺に到着・長野市(1951年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
73年前の1951(昭和26)年。その昔より「牛に引かれて善光寺参り」という有名なことわざがありますが、この日、インドから「平和の使者」「友好の証」として贈られた白牛3頭が善光寺(長野県長野市)へと到着しました。
白牛は善光寺の北側にある雲上殿の壁画を手掛け、日本とインドの文化交流に尽力したことでも知られる仏教画家・野生司香雪(のーす・こうせつ)画伯の呼びかけで、インドのネルー首相の快諾を得たうえで、現地の億万長者であるビルラ氏より寄贈されたものです。
現地で「神の使い」とされる白牛たちは午後1時15分、美しくデコレーションされた歓迎トラックに載せられて長野市内に到着。沿道を埋める長野市民たちの絶大な歓迎を受け、楽隊、御詠歌隊、可愛らしい男女稚児たちに導かれる形で、インドから同行していたバーラック・ラジシン氏とともに、午後3時に善光寺に入山。金堂前で大宮智栄上人から花輪、記念品を贈られたラジシン氏は金堂に参拝し、3頭の白牛たちは無事に「牛王殿」へと納められました。
境内で飼育されていた白牛たちは、のちに2頭の子牛を産み、「善光寺の白牛」として親しまれていましたが、68(昭和43)年に最後の1頭も死んでしまい、残念ながら2代で途絶えてしまいます。
牛たちは現在、善光寺平(長野盆地)を一望できる高台にある雲上殿(写真)に手厚く葬られています。
参照 : 昭和26年9月11日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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