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【今日は何の日?】9月21日=ライフル銃を手にした「ウナギ強盗」現る・福岡県豊前市(1975年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
49年前の1975(昭和50)年。早朝5時30分ごろ、福岡県豊前市下河内の養鰻場から、豊前署合河駐在所へと前段未聞の届け出がありました。
前夜(9月20日)10時ごろ、養鰻場の居間にて主人(51歳)と夫人(49歳)がテレビを見てくつろいでいると突如、タオルで覆面をした2人組が居間へと侵入。2人はライフル銃と匕首(あいくち)のような物を手にしており、「後ろを向け」と命ずるや、夫妻に猿ぐつわをかましました。
犯人は外にもう1人待機しており、夫妻にライフル銃を突きつけては監視。その間に2人は養殖池の栓を抜いてしまい、網を排水口へと被せて流れ出てくるウナギを取ります。養殖池には体長20~30cmのウナギが約6万匹(2トン=400万円相当)が飼育されており、池の水はほぼ底をつき、ウナギはすっかり取りつくされてしまいました。
計3人組は早朝4時ごろ「朝6時までに警察に知らせると、他の池のウナギを全部殺してしまうぞ」と夫妻を脅しつつ引き揚げました。夫妻は脅迫の指定時間より30分ほど早く駐在所に電話をしたというワケです。
夫妻の供述にはウナギの数量や値段など、一部不明瞭な点があったものの、豊前署ではウナギ養殖にかなり詳しいグループが、盗んだウナギを他の場所にある養殖池で育て、冬場に出荷を目論んでいるものと想定して捜査。9月22日からは福岡県警捜査一課の応援で、ウナギの運び先やライフル銃の種類、その出所などを重点的に捜査していく方針です。
参照 : 昭和50年9月22日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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