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【今日は何の日?】9月22日=捕まった泥棒はサーカス仕込みの元軽業師・東京(1971年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
53年前の1971(昭和46)年。その昔、サーカス団で鍛えられた軽い身のこなしを利用しては、電柱をつたって工事現場などに忍び込み、事務所荒らしをしていた元軽業師の男(50歳)が警視庁浅草署に逮捕されました。
男は5月3日の深夜0時30分ごろ、中央区日本橋浪花町(現・日本橋富沢町)にある間組の電電公社茅場兜作業所(現・NTT茅場兜ビル=昭和30年代までは力道山率いる日本プロレスセンターがあった場所です)に電柱と足場をつたわって、高さ30mの塀を乗り越えては侵入し、事務所の窓を鉄棒でこじ開け、中にあった電算機、カメラ、トランシーバーなど12点、22万円相当を盗んで逃げました。
このほか、3月13日には戸田建設の都議会局部分庁舎工事現場から、ラジオ、テープレコーダーを盗むなど、この年1月からビル建設が盛んだった丸の内、日本橋、八重洲の大手建設会社の工事現場を中心に20件、500万円相当を盗み出しては仲間を通して売り飛ばしていました。
男は福岡県鞍手郡小竹町の出身。6歳の時(1931年)に巡業で同地を訪れたサーカス団へと売り飛ばされました。その後はサーカス団で腕を磨き、綱渡りなど軽業を教え込まれていましたが、14歳の時(1939年)に厳しいサーカス団での生活に耐えかねて逃げ出していたそうです。
参照 : 昭和46年9月23日付の読売新聞夕刊
文 / 高木圭介
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