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【今日は何の日?】9月26日=小田急SE車が時速143kmの世界新記録を達成・辻堂(1957年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
67年前の1957(昭和32)年。近い将来、東京~大阪間を6時間半で結ぶという計画、さらにその先に見据える新幹線計画に向けて東海道線の大船~茅ヶ崎間の線路を利用して国鉄のスピード運転試験が実施。この日、ついに当時の狭軌(線路幅1,067mm)による世界最高時速記録となる143kmを達成しました。
9月20日から始まったスピード運転試験には、小田急電鉄の最新鋭特急用車両「SE車(スーパーエクスプレス)写真」を使用。国鉄の線路にやってきた8両編成のSE車には試験委員長の石原米彦氏(国鉄本社副技師長)ら委員8人をはじめ、国鉄技術陣、SE車を提供した小田急関係者、SE車を製造した川崎車両などメーカー代表、そして報道関係者ら約200人が乗り込みました。コントローラーを握ったのはキャリア11年となる国鉄・田町電車区の山本進運転士(28歳)です。
深夜0時57分に大船駅を発車した1回目の試験はまず時速50kmでスタート。次第にスピードを上げて、8回目にいよいよ世界記録140kmを目指して定位置に。「今、100km、120km、130km、135km...」と瞬間速度の報告が車内に鳴り響く中、「今、140km!」と一際大きな声が響き、辻堂(神奈川県藤沢市)の継ぎ目なしの長レール上を通過した午前3時34分30秒、ついに世界新記録となる143kmを記録したのでした。
車体は横揺れのない安定したスピードに乗っており、世界新記録達成と同時に安全性も証明されました。
「大成功です。いよいよ来年、東京~大阪間を6時間半で特急電車を走らせる計画も技術的に可能だという確信を得た。線路を直すと、3~4年後には5時間半か5時間でも確実だという見通しもできた」(石原委員長)
国鉄は翌年(58年)11月、新たに完成した20系特急形電車を使用した特急こだま号にて、東京~大阪間を6時間50分で運行することに成功。4時間で同区間を結ぶ夢の超特急・新幹線の開通は7年後(64年10月)のこととなります。
参照 : 昭和32年9月26日付の朝日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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