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【今日は何の日?】9月30日=恩知らずなゴリラがベテラン飼育係を襲う・大阪(1982年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
42年前の1982(昭和57)年。大阪・天王寺動物園(大阪市天王寺区)のゴリラ舎内で、ベテランの飼育係男性(37歳)が、いつも世話をしているオスのローランドゴリラ・ゴロ(推定16.5歳、身長180cm、体重180kg)に襲われ、全身を42針も縫う大ケガを負いました。
午後3時30分ごろ、飼育係男性はゴロを寝室へと呼び込み、調理場から鉄格子を通してキャベツやヨーグルトなどのエサをあげた後、寝室と室内運動場の間にある幅0.8m、高さ1mの戸の鉄製シャッターを調理場側にあるレバーを引いて降ろしたうえで午後3時40分ごろ、掃除をするためゴリラの室内運動場へと入りました。
ところが、すぐに北隣の寝室にいるはずのゴロが出てきて鉢合わせ。驚いた男性は東隣のエサ調理場へと逃げ、すぐに備えつけの「事故発生」を伝えるスイッチを押し、ブザーを鳴らしました。
しかし調理場まで飼育係男性を追いかけてきたゴロは、男性をあお向けに組み伏せては顔や肩、胸を噛んだり、引っかいたりしたのです。
約2分後、鳴り響くブザーによって動物園の職員約10人が駆けつけ、大声で怒鳴ったりして威嚇すると、ゴロは調理場の南隣にある空き部屋へと逃走。間もなく獣医が麻酔銃を撃ち込み、眠らせたゴロを元の寝室へと運び込みました。
飼育係男性は近くの病院に収容されましたが、左肩から左上腕にかけて十数か所も噛まれた跡があるのをはじめ、顔、鼻、胸、背中、左フトモモなど全身に噛まれたり、引っかかれた傷があり、42針を縫った末、1週間の入院で様子を見ることに...。
ゴロが侵入してきた原因について、動物園側では鉄製シャッターの下に落ちていた木切れが挟まっており、そのために完全に閉まりきっていなかったシャッターをゴロが強引に押し上げて出てきてしまったと推測しています。
男性は65(昭和40)年10月から飼育係となり、69(昭和44)年6月からはゴリラの世話一筋のベテラン。1歳半で天王寺動物園へとやってきたゴロとは、3歳の頃からとなる長い付き合いで、約8年前までは相撲を取って遊ぶほど仲良しだったそうです。
そんな"恩知らず"なゴロは、1995(平成7)年に繁殖のために千葉市動物園へと出園。2009年1月にその千葉市動物園で死んでいます。推定44歳でした。
参照 : 昭和57年10月1日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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