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【今日は何の日?】10月16日=東京~横浜のパトカー・リレーが遠足に遅れた中学生を救う(1963年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
61年前の1963(昭和38)年。朝、遠足バスに乗り遅れてしまい、途方に暮れていた中学生の少年を発見した警視庁目黒署のパトカーが、神奈川県警中原署、同神奈川署のパトカーとリレー形式で、少年を遠足バスへと送り届けるという出来事がありました。美談です。
少年(13歳)は東京・世田谷区立駒留中学校(世田谷区下馬4丁目)の2年生。この日は2年生447人が、神奈川の真鶴岬まで日帰りの校外学習に行くことになっていました。しかし少年がバスの出発時刻である朝7時に学校に到着したところ、すでにバスは出発した後......遅刻です。
校門前で少年が途方に暮れていると、たまたま目黒署のお巡りさんら2人が乗ったパトカーが通りかかり、声をかけられます。少年から事情を聞いたお巡りさんは、すぐに少年をパトカーに乗せ、さっそく神奈川県警に手配するとともに、県境の多摩川・丸子橋まで直行。ここで待ち受けていた神奈川県警中原署のパトカーに少年を引き渡すと、同パトカーは綱島街道を南下し一路、横浜市へ。
今度は通称・めがね橋(横浜市鶴見区=正式名称は響橋)にて、管轄の神奈川署のパトカーへとバトンタッチ。その頃、警視庁からの手配により、駒留中学校2年生を乗せた遠足バスは、西神奈川の交番前(横浜市神奈川区)で停車し、少年の到着を待つことに。
そこに神奈川署のパトカーが到着し、仲間たちと合流した少年は無事に同級生らとともに校外学習に出かけて行ったとか。美談ではありますが、現在の感覚からすると何から何まで考えられないことばかりです。
自らの遅刻から始まり、3台のパトカーを乗り継いで遠足に間に合った少年は、夕方に帰宅したタイミングで、朝からの顛末を夕刊の記事(当時の新聞は実名にて自宅住所まで掲載されてしまいます)で読み、あるいは周囲から聞かされたことでしょう。いったい、どんな気持ちになったのでしょうか? 気になりますね。
参照 : 昭和38年10月16日付の読売新聞夕刊
文 / 高木圭介
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