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【今日は何の日?】11月9日=船橋ヘルスセンターで暴力団が組長襲名披露・千葉(1970年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
54年前の1970(昭和45)年。東京・江戸川区を縄張りとする暴力団がこの日、当時"娯楽の殿堂"と謳われた一大娯楽施設「船橋ヘルスセンター」(千葉県船橋市)内にて七代目組長の襲名披露を盛大に行いました。
船橋ヘルスセンターは55(昭和30)年にオープンし、巨大温泉、ローマ風呂、演芸場、大劇場、結婚式場、ホテル、ボウリング場、巨大プール、人工ビーチ、アイススケート場、ローラースケート場、人工スキー場、遊園地、ゴルフ場、遊覧船、大滝すべりなどなど、老若男女が好む、ありとあらゆる娯楽を詰め込んだ巨大レジャー施設です。77(昭和52)年に閉鎖後、跡地は現在、「ららぽーと TOKYO-BAY」や「IKEA Tokyo-Bay」となっています。
この日、普段は楽しい行楽ムードに包まれる同ヘルスセンターには、関東地区の暴力団幹部ら計300人が続々と集結。異様なムードに突入します。
すでに襲名披露の情報をキャッチしていた警視庁では、さる11月7日に自粛を警告。千葉県警船橋署でも関係者を呼び出し、「花輪を目立つように並べない」「組員による自主交通整理は行わない」などを通告。花輪こそ2本と少なかったものの、正午過ぎには黒塗りの外車や大型乗用車が続々と大劇場前へと乗りつけました。
開宴の午後1時近くになると、大劇場前には角刈り、黒い背広、サングラスという"その筋"スタイルの男たちでいっぱいに。道路の角にはハッピ姿の若い衆が立ち、親分衆のクルマをご案内。たちまち駐車場や道路はその筋のクルマで占拠されてしまいました。
七代目組長の襲名披露は午後4時に終わりましたが、その間は約200人のコワモテ男性が会場周辺をウロウロ。その組が借りた中央館3階に行くには、大劇場を通らなければならないため、ヘルスセンター側は、大劇場を暴力団の貸し切りとし、この日に開催予定だった「日本讃歌」公演を中止としました。
千葉県警捜査一課、船場署では30人の警官をヘルスセンター周辺に配置して警戒に当たりましたが、行楽のためヘルスセンターを訪れた約2,000人の団体や家族連れは、娯楽の殿堂とは思えない物々しい雰囲気に困惑するばかり...。
暴力団の襲名披露宴に会場を提供してしまった船橋ヘルスセンター営業部は「10月初めに別名で申し込みがあり、用途はただ"披露"とだけ書いてあったので、結婚式だとばかり思っていた。先月(10月)末になって警察から連絡があり、初めて暴力団ということがわかったが、すでに契約した"お客さん"なので、断れなかった」と弁明していたそうです。
参照 : 昭和45年11月10日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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