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【今日は何の日?】11月12日=西ドイツでTBSテレビ・日曜夜の番組がそのまんま放送される(1966年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
58年前の1966(昭和41)年。西ドイツ(現・ドイツ)ハンブルクに拠点を置く北ドイツ放送では、前年(65年)より第三放送(教育番組専門チャンネル)にて『世界テレビの夕べ』なる番組を放送し、好評を得ていました。
これは世界各国の、ある時間帯のテレビ番組をCMも含めて、そのまんま放送し、視聴者に異国文化を体感してもらおうという企画だったとか。これまでもチェコ、米国、ポーランドなど各国のテレビ番組を放送しており、このたび日本にも白羽の矢が立ち「日本の夕べ」を放送する運びに。
北ドイツ放送では、かつて昭和33年芸術祭賞を獲得した名作ドラマ『私は貝になりたい』(TBS=フランキー堺主演)を放送した経緯から日本の民放テレビ局からTBSを選出。北ドイツ放送とTBSが協議を重ねた結果、「日曜の夜が一番、TBSらしい」ということとなり、10月30日(日曜)夜7時から夜11時45分までの番組をキネレコ(※テレビ画像をフィルムに録画すること)に録ったうえで、はるばるドイツへと送ることになったのです。
ちなみにこの日に放送されていた番組は夜7時から『ウルトラマン』(第16話「科特隊宇宙へ」=2代目バルタン星人が登場)、夜7時30分からモノクロアニメの『オバケのQ太郎』(第62回「Qちゃん親孝行の巻」「おじいさんはだあれの巻」)、夜8時から青島幸男さん主演のドラマ『泣いてたまるか』(第18話「走れ!若番頭」)、夜9時から浅丘ルリ子さん主演のドラマ『愛妻くん』、夜9時30分から『東芝日曜劇場』(池内淳子さん主演の「葛飾の女・後編」)、夜10時30分からは米国産ドラマ『サンセット77』、夜11時30分からニュース、夜11時40分からスポーツニュースというラインアップでした。
もちろんCMもそっくりそのまま。ただしドイツ語の説明ナレーションがつけられての放送だったそうです。日曜夜は『ウルトラマン』『オバケのQ太郎』『東芝日曜劇場』と、TBSが誇る高視聴率番組がズラリと並んでいましたが、果たして当時の西ドイツ国民にはどのように受け取られたのか?興味が湧きますね。
参照 : 昭和41年9月14日付の毎日新聞夕刊、同11月12日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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