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【今日は何の日?】11月14日=フィリピン発・驚異の「心霊手術」がテレビ番組で紹介される(1968年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
56年前の1968(昭和43)年。世界中のビックリ人間をスタジオへと招く人気番組『万国びっくりショー』(フジテレビ・木曜夜7時30分~)にて、手先だけでどんな手術でも行い、病気を治してしまうという「驚異の心霊手術」が紹介され、大変な反響を呼びました。
心霊手術を行う"奇跡の人"はフィリピンのバギオ市に住む青年、アントニオ・アグバワーさん(29歳)。9歳の頃、触っただけで友人のケガが治ってしまったことから、自分に超能力があることを発見。以来、指先一つで大抵の病気を治してきたそうです。
盲腸やガンの手術などは、指先を腹にあてると、まるでメスで切ったかのように腹が開き、指で患部を除去すると、傷さえも残らずに治ってしまうミラクル!盲腸などは2~3分、蓄膿症は5分ほどで治ってしまうのだとか。
番組ではフィリピンで撮影されたフィルムを見ながら、心霊学研究家の本山博さん、医学博士の大脇範雄さんらが、アグバワーさんを囲み、話し合うという構成。残念ながらスタジオで心霊手術は行われず、手でバンソウコウをブツブツと切るシーンのみが流され、視聴者は「?」と不満を抱いていたとか。
いつの時代もこういった番組の放送後は「あれは本物か?」「インチキに違いない」など喧々諤々となるのが恒例。ところが、予想外の速さで真偽をめぐる論争は鎮火してしまいます。
放送から1週間後の11月21日の朝刊に、問題のアグバワーさんが米デトロイト市民111人から総額7万2,000ドル(約2,592万円)をだまし取っていた疑いで逮捕されたというニュースが報じられたのです。
心霊手術は米国内でも評判となっており、111人ものアメリカ人がその効果に釣られて、わざわざ飛行機を借り切ってフィリピンへと飛んできたものの効果はサッパリ...。そこでアグバワー"容疑者"は超能力者から一転、単なるヤマ師であることがバレてしまったのだとか。この顛末こそ、まさに「びっくりショー」ですね。
参照 : 昭和43年11月14日付の読売新聞朝刊、同11月21日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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