Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2025/01/07

#1月7日#グリセリン#シャボン玉#ベンジン#マジック忍法#今日は何の日?#光文社#入谷町#台東区#少年#少年科学マジック#忍法#忍術#昭和38年#東京消防庁#東京都#火とんの術#火事

【今日は何の日?】1月7日=小学生が忍法「火とんの術」実験で出火騒ぎ・台東区(1963年)/ 雑学ネタ帳

01月07日(火遁の術).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

62年前の1963(昭和38)年。当時は主に小学生男子の間で「忍者ブーム」が巻き起こっていました。漫画雑誌映画テレビ番組と数多くの忍者モノが企画され、子どもたちは忍者ごっこに夢中という時代でした。

そんな中、東京・台東区入谷町(現在の入谷、北上野、下谷、竜泉、松が谷)の会社重役宅で、小学6年生の長男(11歳)が雑誌で特集されていた「火とんの術」を実験していたところ、ロウソクの火がベンジンに引火。たちまち燃え上がり、驚いた少年はそばにあった座布団や風呂敷をかけて、危機一髪で消し止めましたが、あやうく大やけどを負いそうになるという事故が起きました。

少年が実験していたのは、当時の人気雑誌『少年』(光文社)2月号に掲載されていた連載「少年科学マジック」におけるマジック忍法の特集でした。

少年が試していた「火とんの術」は、ストローに綿を詰め、ロウソクの火で熱すると気化して煙霧のようになるというモノ。ストローの直径は3~4mmで、ベンジンの吸い込み量も少なく、すぐに消えてしまうため、少年はベンジンの瓶をそばに置きつつ、何度も実験を繰り返しているうちに瓶が倒れ、そこにロウソクの火が引火してしまったのでした。

かねて「子どもの火遊びはやめよう」と呼び掛けている東京消防庁は、一連の記事にカンカン。『少年』の編集長を呼び出しては厳しく注意しました。

2月号の記事の中には、火とんの術のほかにも「シャボン玉の中にグリセリンを入れ、火のところに吹きつけると、もっと煙が立つ」などの記述もあり、下谷消防署でも「もし、この実験をしていたら、はるかに危険で大火になったろう」と警告。

すでに、この連載を1年以上も続けている同誌では、あくまで流行の忍術を面白く、子どもたちに理解させるための企画であることを説明しましたが、東京消防庁側では「こういった記事を見れば、子どもたちは家族に隠れて、やりたくなるに違いない。子どもの教育上、どんな結果になるか? 編集者としてのセンスの問題だ」と、けんもほろろだったそうな...。

 参照 : 昭和38年1月8日付の読売新聞夕刊

          文 / 高木圭介

 


 

 

スピード転職情報収集だけでもOK

マイナビ介護職は、あなたの転職をしっかりサポート!介護職専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行います。

はじめての転職で何から進めるべきかわからない、求人だけ見てみたい、そもそも転職活動をするか迷っている場合でも、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

完全無料:アドバイザーに相談する

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事