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【今日は何の日?】1月20日=薬師寺の月光菩薩がレントゲン検査・京都(1953年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
72年前の1953(昭和28)年。前年(52年)7月に発生した吉野地震により首にヒビが入ってしまった奈良・薬師寺(写真)の国宝「月光菩薩(がっこうぼさつ) 」が修理にあたって、8月に首と胴をつないでいた鉄の心棒を切断。この措置が文化財保護委員会の内部で大問題となってしまいました。
そこで月光菩薩の首の修理を具体的に研究するため、切断された首がこの日、30万ボルトのレントゲン検査を受ける運びに。これは古美術界でも初の試みです。
午前8時、白木の箱に安置された70貫(262.5kg)もの首が運搬車にのせられて京都市西大路三条の島津製作所三条工場へと到着。京大の西村教授、島津製作所の鈴木庸輔社長らの立ち合いのもと、大きなレントゲン台の下に仏頭が横たえられ、30分の露出で各々の角度からの透視写真が撮影。
この結果、胴体の背骨のようになっている2本の鉄心が、ほぼ真っすぐに頭部の頂上まで通っていることが判明。近く、薬師寺の高田副住職が撮影フィルムを手に上京し、修理委員会で鑑定したうえで、今後の修理方針が決定される運びとなりました。
参照 : 昭和28年1月21日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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