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【今日は何の日?】2月3日=とんだ節分 ~ 鬼の投げた「たいまつ」で73歳男性が失明・奈良(1971年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
54年前の1971(昭和46)年。夜9時ごろ、法隆寺西円堂(奈良・生駒郡斑鳩町)で行われていた「鬼追い式」で、3人の鬼のうち、1人の鬼が投げた「たいまつ」が見物の群衆の中に飛び込み、42歳男性と73歳男性に直撃。73歳男性は「たいまつ」が左目に突き刺さり失明、42歳男性は右額に2週間の火傷を負う事故が起きました。
鬼追い式は法隆寺西円堂修二会結願の日の行事。光明皇后(聖武天皇の妻)の母である橘夫人(藤原不比等の妻)の本願で、養老2(718)年 に創建された西円堂に残る「寺要日記」によりますと、弘長元(1261)年に始まったという由緒正しき行事です。
鬼が投げた「たいまつ」の火の粉をかぶると、その1年間は無病息災という言い伝えから、集まった群衆たちが競い合うように火の粉にあたろうとするため、異様なまでの活気を帯びることで知られています。
この年は警備にあたる奈良県警郡山署から、あらかじめ鬼に扮する岡本地区の人たちに「酒を飲むこと」と「たいまつを投げないこと」が厳しく警告されていましたが、すでに酒を飲んでいた鬼が、約1mの「たいまつ」を約1,500人の群衆めがけて投げ込んでしまい、身動きの取れない状態にあった2人に直撃してしまったとのことです。
こうした古来よりの伝統行事には、とかく危険がつきものですが、"鬼の不始末"によって、とんだ節分となってしまいました...。
参照 : 昭和46年2月4日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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