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【今日は何の日?】2月7日=映画撮影のため、富士急行が異例の3日間運休(1955年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
ちょうど70年前の1955(昭和30)年。富士山麓電鉄富士急行線の富士吉田~河口湖間の3.1km区間がこの日より3日間、朝7時30分から夕方4時まで運休。その間、お客さんは用意されたバス10台にて輸送されることとなりました。
この運休は米20世紀フォックス社の映画『東京暗黒街・竹の家』(サミュエル・フラー監督=日本公開は同年8月28日)撮影によるもの。戦後の日本を舞台としたこのサスペンス映画は、浅草、月島、銀座、横浜港、鎌倉、そして山梨県内で43日間にわたって撮影が行われ、フラー監督をはじめ、主演のロバート・ライアン、早川雪洲さん、山口淑子(李香蘭)さんら俳優、スタッフら100余名は河口湖畔の宿舎へと入り、山梨ロケに備えたそうです。
富士急の路線がロケ地に選ばれたのは、一にも二にも日本を代表する富士山をバックに、蒸気機関車(SL)が走るシーンを撮りたいという制作側の意向。富士山麓電気鉄道という社名の通り、富士急は開業(1929年=昭和4年)と同時に電化されていたため、SLが同電鉄の線路を走行したことはなく、この日は国鉄の大月駅を経由して初めて同線にSLを搬入することに。
そして映画冒頭で富士山をバックに疾走するSLのシーンや、米国人のギャングが貨物列車を襲撃するシーンなどが撮影されています。
当初、富士急では20世紀フォックス側の「映画撮影のための運休依頼」を断ったものの、外務省や運輸省、同じく撮影に協力した東京都や山梨県からも要請があり、さらに「観光地を海外に宣伝するにはいい機会だ」と地元からも強い要望があったことから了承。異例の3日間運休に踏み切ったそうです。
参照 : 昭和30年2月7日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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