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【今日は何の日?】2月10日=ヒッチコック監督の声が熊倉一雄になる(1962年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
63年前の1962(昭和37)年。日本テレビで土曜夜9時15分から放送されていた米国産ミステリードラマ『ヒッチコック劇場』の冒頭とエンディングに登場するアルフレッド・ヒッチコック監督(当時62歳)のセリフに、この日に放送された「親切なウエイトレス」より、熊倉一雄さんの吹き替えがつくこととなりました。
ヒッチコック劇場はテレビ黎明期の57(昭和32)年に放送スタート。かの有名なヒッチコック監督が原作やプロデューサーを務めたTVシリーズです。シャルル・グノー作曲の「操り人形(マリオネット)の葬送行進曲」とともに始まり、冒頭とエンディングにはストーリーテラー(解説)としてヒッチコック監督が自ら登場し、皮肉たっぷりにその日の物語を説明したり、時には民放局の宿命であるCMや、その提供企業を皮肉るなどのシニカルなトークは番組名物となっていました。
ドラマ本編は日本語の吹き替えで放送されていましたが、冒頭のヒッチコック監督のトーク部分のみは番組開始から約4年、原語版そのままに字幕という体裁で放送されていました。
ところが、当時の小さなテレビ画面では字幕が読み取りづらかったこと、またヒッチコック監督独特なシニカルで難解なジョークが、字幕だとなかなかニュアンスが視聴者に伝わりづらいとあって、その部分も吹き替えへと変更することとなったのです。
俳優として活動していた熊倉さん(当時35歳)は当時、それほど吹き替えのイメージが強いわけでもなく、NHKの教育番組『ものしり博士』のケペル先生などが知られる程度。その後は人形劇『ひょっこりひょうたん島』のトラヒゲや、米国産SFドラマ『宇宙家族ロビンソン』の憎めない悪役・Dr.スミス、また『ゲゲゲの鬼太郎』の主題歌歌唱などで、その声も大人気となっていきます。
ヒッチコック監督は自らが手がけた数々の劇場用映画に、チラリとその姿を現す「カメオ出演」の多さでも知られていますが、日本国内ではその姿とともに熊倉さんの声が脳内再生される人が多いのは、この時の吹き替え起用がきっかけとなっています。
参照 : 昭和37年2月10日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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