#2月12日#主婦#交番#今日は何の日?#住吉#墨田区#昭和32年#東京都#江東区#派出所#菊川#警視庁深川署#迷子#連絡手段#銭湯
【今日は何の日?】2月12日=31歳主婦が深夜「私の家はどこでしょう?」(1957年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
68年前の1957(昭和32)年。深夜2時ごろ、警視庁深川署の住吉町二丁目交番(東京・江東区)に、洗面道具を抱えた女性がガタガタと震えつつ顔を出し「私の家はどこでしょう?」とたずねました。当然ながら夜勤のお巡りさんはビックリです。
女性は墨田区菊川町(現・菊川)3丁目に住む31歳主婦で、前夜11時ごろに近所の銭湯に出かけ、その帰り道に迷子に。通りすがりのタクシーなどを止めて、1時間余りも自宅を捜し回ったもの、さらに道に迷ってしまいオロオロ。交番へと駆け込んできたのでした。
主婦が住む菊川町と交番のある住吉町は、区こそ違えど、ほんの目と鼻の先。お巡りさんがよくよく事情を聞いてみると、ほんの10日前に千葉県内から嫁いできたばかりとあり、付近の土地勘がなく、銭湯帰りに迷子となってしまったのだそうです。
現在の感覚からすると、スマホの地図アプリを利用して現在地を割り出すなどなど、いくらでも帰宅手段は思い浮かびますが、67年前にそんなモノはありません。公衆電話から自宅へと電話し、助けを呼ぶにしても、当時はまだ自宅に電話がある家庭が少なく、喫緊の連絡手段が完全に断たれてしまったのでした。
また当時は都内といえど、街灯も少なく、もちろん深夜営業するコンビニやファミレスなどもなく、夜11時ともなれば、かなり真っ暗な世界だったのです。
そんなわけで主婦は、夜が明けた朝7時になって、お巡りさんに付き添われつつ、ようやく自宅に帰れたそうな。現在とは比較にならないほど不便で、夜が真っ暗だった時代ならではの珍事ですね。
参照 : 昭和32年2月13日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
SNSシェア
介護のみらいラボ編集部コメント
高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。