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【今日は何の日?】2月18日=日本新聞ハト連盟が宮内庁に「タカ退治」を直訴(1955年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
ちょうど70年前の1955(昭和25)年。朝日、毎日、読売の新聞3社に共同通信の計4社が加盟する「日本新聞ハト連盟」がこの日、宮内庁宛てに「(皇居内の)タカ退治をさせてくれ」という内容の申請書を出しました。
インターネットによる通信が当たり前となった現在では、信じられない人も多いでしょうが、明治末期から昭和30年代中盤まで、スピードこそが命の新聞社では、遠隔地にて撮影した写真フィルムや記事を伝書バトへと託して本社へと送っていたのです。都心にある各新聞社の屋上には、伝書バトを飼育するための飼育小屋が設置されていたのです。
そんな伝書バトの天敵というべき存在が、タカでした。この頃、東京駅や有楽町駅付近に本社を置いていた新聞社へ、任務を帯びて帰還する伝書バトが、皇居に棲みつくタカの一群に襲われて"殉職"するケースが相次いでおり、毎冬で約50羽もが命を落としていたのです。
そんな同志たちの無念に、新聞ハト連盟では、ついに宮内庁へと「タカ退治」に向けた申請書を出すに至ったのでした。いざOKが出たら、銃や網を駆使してハトたちの仇を取るという覚悟です。
ところが宮内庁の弁は「いや、あのタカはどれぐらい棲んでいるか分からないが、皇居内のキジや小鳥もしょっちゅうやられています。皇居に"空のギャング"がいては面白くないので、早速こちらで退治方法を研究してみましょう」と、やや気の長いモノ。
弔い合戦に燃えていた新聞ハト連盟は拍子抜けした模様...。やがて通信技術の飛躍的な進歩に伴い、昭和30年代も中盤にさしかかると、各新聞社は徐々にハト便から撤退していったのでした。
参照 : 昭和30年2月19日付の朝日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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