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【今日は何の日?】3月11日=お腹がビリビリ!~警視庁が刑事用の携帯電話を配置(1971年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
54年前の1971(昭和46)年。聞き込み捜査など、外出中の刑事と一刻も早く連絡がとれるよう、警視庁が新たに特製の携帯用電話を考案。この日から、実験的に新宿署へと配置しました。
この時代、このような機器を使いこなしているのは007映画に代表されるスパイ物や宇宙を飛び回るヒーロー物の主人公と相場が決まっていました。しかし、それを空想世界で終わらせることなく、警視庁が刑事のアイテムとして、いち早く導入した形となります。
正式名称は「ポケット通信機」。しかし、ジェームズ・ボンドのようにスマートな雰囲気とはほど遠く、お腹に巻いたゴム製のベルトにボタン大の金具が突出しており、本署にて無線連絡のボタンが押されると、なんとお腹に巻いた刑事のベルトがビリビリするいったもの。音ではなく電気の刺激で着信を知らせるモノだったのです。
このビリビリ体感がコールサインとなり、タバコのハイライトほどの大きさの受信機をオープンして指示を聞き、今度はネクタイピン代わりの通信機で応答するというシステムです。この一揃えにして8万円也!。現代の携帯電話やスマホと比べると不便この上ない感じがしますが、54年前の最新兵器とはこんな感じだったのです。
警視庁では「これで事件現場の情報を早く的確につかめる」と鼻高々に効果のほどを期待。しかし当の刑事たちからは「ビリビリと響くたびに胃を悪くするのでは......」と今一つの評判。日本国内に本格的に携帯電話が普及するのは、ここから四半世紀ぐらい未来の話となります。
参照 : 昭和46年3月11日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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