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【今日は何の日?】3月18日=頭が抜けない!~銀座でとんだ「かくれんぼ」(1961年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
63年前の1961(昭和36)年。夜9時10分ごろ、東京都中央区銀座4丁目の金融会社ビル前で、近所の酒屋さんの長男(6歳)が「かくれんぼ」をして遊んでいる最中、同ビル玄関にある石の円柱と鎧戸のわずかなスキ間(17cm)に隠れようと、頭を入れた途端、頭が抜けなくなってしまうという騒ぎが起きました。
一緒に遊んでいた男の子の姉(7歳)と妹(4歳)の知らせで、両親が駆けつけると、すでに通行人たちが、よってたかって男の子を挟まったスキ間から引き離そうとしていました。ところが無理矢理、引き離そうとすればするほど、頭は円柱の奥へとめり込んでしまいます。その様子に男の子のお母さんは泣き声のまま110番通報。すぐに警視庁築地署のパトカーや、京橋消防署の救急車が駆けつけましたが、珍しい事故とあって成す術がありません...。
この日は土曜日の夜とあって、野次馬の数も増える一方。「柱を壊せ!」「ジャッキでスキ間を広げろ!」なんて怒声が飛び交います。男の子本人は歯を食いしばりつつ、泣き声の一つもあげませんでしたが、ギャラリーの女性が「一晩中、こんなことでは...」と泣き出してしまう始末。
夜9時30分。たまりかねた京橋消防署が、ついに破壊車の出動を決断し、手配を始めたところで、騒ぎを聞きつけた近所の外科医が駆けつけます。そこで消防署員の一人が「石鹸水をつけてみようじゃないか?」と機転の提案。父親が家から石鹸水に天ぷら油を入れて運んでくると、男の子の頭へとかけて、外科医が頭部を揉みほぐし始めます。
男の子は時々「痛っ!」と悲鳴をあげると、もはや群衆と化した野次馬が「柱を壊せ!」と怒鳴り声。それでも外科医は慌てずに根気よく、頭や体の角度を変えつつ揉み療治に専念。すると約10分後の夜9時40分、ついに男の子の頭がピョコンと抜けたのでした。
額にカスリ傷を受けただけの男の子はお母さんに抱かれて笑顔。「少し痛かったけど、大したことないよ」と話すや、元気に家に駆け込んだそうです。
参照 : 昭和36年3月18日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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