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すごい介護 介護のみらい 2020/05/28

#アライブ#リハビリ#老人ホーム#世田谷区#佐野勝大

介護スタッフのミッションは"ご入居者が望みを叶える"サポート 「介護付き有料老人ホーム・アライブケアホーム世田谷下馬」(1)

文:佐野勝大 編集者・ライター sugoikaigo_20200528_1_01.jpg

アライブ世田谷下馬入口

独自の自立支援ケア「Alive UP!」を通して、ご入居者の願いの実現をサポートしている有料老人ホーム「アライブ世田谷下馬」。その介護について実際に働いている介護リーダー、ケアマネジャー、ホーム長が解説します。かつてのご入居者のなかには、在宅復帰を果たした方もいるというから驚きです。夢や目標をもつことの大切さがよくわかる、「Alive UP!」の取り組みをご紹介します。

夢の実現をサポートすることこそが、介護スタッフのミッション

(写真左から)介護リーダー平野さん、ホーム長 高井 洋さん、介護リーダー飛鋪さん

(写真左から)介護リーダー平野さん、ホーム長 高井 洋さん、介護リーダー飛鋪さん

「すべては最高のサービスのために」という理念のもと、ハイクオリティな介護サービスを提供しています。その代表的なものが、自立支援ケア「Alive UP!」です。

同ホームでは、自立支援を「身体的な自立はもちろん、精神的、社会的にも良好な状態となるよう支援すること」と定義。例えば、入居前に寝たきりだった方が、少しでも立つことや歩くことができないのかを検証し、できる限りお手伝いを必要としない生活を目指しているそうです。

さらに、「以前のように自分の足で公園を散歩したい」といった、一人ひとりの想いを叶える取り組みにも注力。つまり、単なる生活のサポートではなく、夢の実現をサポートすることこそが、同ホームの介護スタッフのミッションなのです。

「そのために、運動・水分・睡眠・食事・減薬・排泄といった、6つの基本ケアを習慣化。まず、マズローの欲求5段階でいうところの生理的欲求と安全欲求を満たします。その上で、お一人おひとりのニーズに応える個別ケアを通して、社会的欲求や尊厳欲求、さらには自己実現欲求を満たすアプローチを行っているのです」(ホーム長/高井 洋さん)

希望を叶えることが、ご入居者にとって生きがいとなる

手を伸ばして語るケアマネジャー古川さん

手を伸ばして語るケアマネジャー古川さん

介護施設に入居された高齢者の多くは、「身体が不自由なんだから仕方がない」といろいろなことをあきらめてしまいがち。けれども、「アライブ世田谷下馬」のご入居者は、その必要がありません。

「Alive UP!」の取り組みを通して、買い物に行けるようになったり、地域の町会役員活動を再開させたりと、やりたいことを次々に実現させているのです。なかには、週に何日かは自宅に帰って、住み慣れた家で奥さまの手料理を味わっているという方も。夢や目標を見いだし、その実現に向けて介護スタッフとともにアクションを起こし、希望を叶えることが、多くのご入居者にとって生きがいとなっているようです。

「夢や目標を実現するための第一歩が、運動・水分・睡眠・食事・減薬・排泄といった自立支援ケア。例えば、どうしたら一日に必要な水分量や食事量を摂取できるのかを私たちが考え、日々のケアに落とし込んでいきます。しっかり食事をとることで身体機能が高まりますし、運動を通して歩けるようになることで自分の足でトイレに行けるようになる。そういった一つひとつの積み重ねが、『◯◯したい』という夢や希望の実現につながっていくのです」(ケアマネジャー古川さん)

要介護4から要支援1になり、在宅復帰を果たしたご入居者も

「アライブ世田谷下馬」のホーム長・高井洋さんが一番印象に残っているのは、自宅で倒れて車椅子生活となって入居された、ある70代の男性のエピソード。当時、その方は手厚いケアが必要な要介護度4の状態だったそうです。

「まずは車椅子で自操できるよう、腕の筋肉をつけることを目標にしました。それがクリアできたら、次は少しずつ自分の足で歩くリハビリをスタート。同時に、医療機関との連携によって不要な薬を減らすなど、自立支援に向けた6つの基本ケアを忠実に実行していきました」(ホーム長/高井 洋さん)

次第に体力と気力が回復し、その男性は「友人とラスベガスにカジノ旅行に行く」という目標ができ、ついにはそれを実現させたそうです。それで終わりではありません。車を運転する、自宅に一時帰宅する、自身が経営している会社に職場復帰するといった目標が、次々に達成されたのです。

「最終的には、ホームで暮らす必要はないという話になり、『10年後にまた来るよ』と言って在宅復帰されました。車椅子状態での入居から、一年ほどの間の出来事。当ホームを退去されるとき、身体状態は要介護度4から要支援1にまで回復していたのです。この事実は、夢や希望を抱き、それを叶えることの大切さを十分に証明しているといえるでしょう」(ホーム長/高井 洋さん)

アライブケアホームその2へ続く

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プロフィール

佐野勝大

編集者・ライター

雑誌編集者を経て独立。多数のウェブサイト・雑誌でインタビュー記事などを執筆。介護雑誌『介護のことがよくわかる本』の編集ライター、介護施設情報サイト、マイナビ介護職ライターなど、介護現場の取材を多く行っている。

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