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仕事・スキル 介護士の常識 2022/10/26

介護の日とは?由来や自治体の取り組み・イベントなどを紹介!

構成・文/介護のみらいラボ編集部 1_1028.jpg

11月11日は、ゾロ目で語呂が良いことから、多くの記念の日に設定されています。例えば、「介護の日」もその1つ。介護の日は、「介護についての理解を深めてもらうこと」や、「介護サービスを利用している方、介護従事者等を支援すること」などを目的として、2008年に設定されました。しかし、11月11日が介護の日であることを認知している方は、まだ少ないのが現状です。

介護職のみなさんのなかにも、「名前は知っているけれど、どんな目的で生まれたのかはわからない」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。

当記事では、介護の日について由来や生まれた背景を詳しく解説します。また、介護の日に自治体が行っているイベントや取り組みについても紹介するので、介護職員の方や介護について理解を深めたい方はぜひご覧になってください。

1.「介護の日」とは?

介護の日とは、2008年7月27日の「福祉人材フォーラム」において厚生労働大臣から発表された、介護についての理解を深めるための日です。

(出典:厚生労働省「介護の日について」

高齢化が進んでいる日本では、介護を必要とする方が増加していると同時に、介護を取り巻く状況も多様化しています。

加えて、介護には当事者だけでは解決できない課題が数多く存在します。そして、そうした課題を解決するには、当事者を取り巻くより多くの方が、介護を「身近なもの」としてとらえ、関わりを持つことが大切です。

ここでは、介護問題を解消すべく発表された介護の日の由来や、生まれた背景について紹介します。

介護の日の由来

介護においては、介護サービスの利用者さんとその家族、介護従事者だけでなく、それらの方たちを取り巻く地域社会全体で支え合うことが重要です。厚生労働省は、介護についての理解と認識を深め、介護サービス利用者とその家族、介護従事者等を支援するとともに、地域社会における支え合いや交流を促進する観点から介護の日を設定しました。

また介護の日は、「高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施する日」としての役割も担っています。

介護に関する記念日を決めるにあたり、厚生労働省は意見公募(パブリックコメント)を実施し、最も支持を得た「介護の日」と「11月11日」を採用しました。ちなみに、11月11日は、「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」という介護に関わる人に向けた標語と、「いい日(11日)」との語呂合わせで選ばれたのだとか。とても分かりやすくて、親しみやすい由来ですよね。

(出典:厚生労働省「『介護の日』について」

介護の日が生まれた背景

現在、日本は少子高齢化の問題に直面しており、2025年には全人口の約18%が75歳以上の後期高齢者になると予測されています。

(出典:厚生労働省「人口の推移、人口構造の変化」

2025年問題とも呼ばれる、「超高齢化社会」の要因として挙げられるのは、平均寿命と健康寿命の伸長。日本では出生率が低下する一方で医療技術が進歩し、生活水準も向上したことで、死亡率が低下しているのです。また、それらを踏まえて考えるなら、介護士、介護福祉士をはじめとする介護職・福祉職は、今後最も人材確保が必要になる分野だと言えるでしょう。

そうした状況のなか、若い世代に介護職・福祉職の仕事を認知してもらい、職業としてのやりがいや魅力を伝えるべく生まれたのが、「介護の日」というわけです。

2.介護の日に実施されるイベントや取り組み

厚生労働省は、2007年8月に「社会福祉事業に従事する者の確保を図るための措置に関する基本的な指針」を策定し、現在取り組みを推進中です。11月4日〜17日を「福祉人材確保重点実施期間」とし、介護サービスに対する意義や理解を深めるイベントを実施していることも、具体的な取り組みの1つと言えるでしょう。

(出典:厚生労働省「福祉人材確保重点実施期間実施要項」

ここからは、介護の日に実施されるイベントや取り組みについて解説します。

介護の日フォーラムの開催

介護の日フォーラムとは、介護に対する理解を深めることを目的としたイベントです。介護の日フォーラムは、厚生労働省が主体となって行うものだけでなく、各自治体や地方公共団体においても実施。介護に関する問題を地域全体で共有したり、介護の課題解決に向けた講演会・説明会を開催したりといった取り組みが行われています。

例えば、神奈川県横浜市では、横浜市健康福祉局が主催する「横浜市介護の日フォーラム」が毎年開催されており、介護に関する講演会などのステージイベントや、介護職向けの説明会、展示会などが行われています。こうしたイベントは、現在介護に関わっていない方でも気軽に参加できるため、介護を身近に感じる良い機会になるでしょう。

(出典:横浜市健康福祉局「横浜市介護の日フォーラム」

絵画・作文・フォトコンクールなどの開催

介護の日には、絵画・作文・フォト(写真)コンクールも全国各地で開催されています。こうしたコンクールには、「介護・福祉に関連したテーマで作品を作ることで、作品を通じて介護への理解を深めてもらう」という意図があり、公益社団法人 全国老人福祉施設協議会が実施する介護作文・フォトコンテストなどは、2021年で15回目となる人気企画となっています。

同コンテストに入選すると、賞金に加えて運営団体のホームページや雑誌に作品が掲載されるため、毎年たくさんの方が参加します。また、一次審査通過者が多い学校には学校賞が与えられることから、学校単位での参加が多いことも大きな特徴です。

(出典:公益社団法人 全国老人福祉施設協議会「介護作文・フォトコンテスト」

合同就職面接会・職場紹介などの実施

合同就職面接会や職場紹介に訪れる方は、介護に興味・関心を持っている可能性が高いため、合同就職面接会・職場紹介は介護職の人材不足解消を目指す上で、重要な役割を担っていると言えるでしょう。

例えば、東京都文京区では、2021年にアクティブ介護2021 文京みんなの集い 実行委員会が主催する「アクティブ介護文京」を開催。「いつまでも安心して暮らせる地域社会を目指して」をテーマに、介護職に興味のある方だけでなく、参加者全員が楽しめるイベントを実施しています。併せて、介護施設や介護事業者の活動紹介や、介護に関連する福祉用具の展示会なども行い、イベントを通じて介護職のやりがいをアピールする活動を推進しています。

(出典:文京区「【アクティブ介護文京2021】~文京みんなのつどい~を開催します!!」

上映会・ライトアップなどの啓発活動の実施

啓発活動は、普段介護との関わりが少ない方に、介護への興味・関心を持ってもらうきっかけとなるため、上映会・ライトアップなども、介護人材確保のための重要な取り組みと言えます。

公益社団法人 日本介護福祉士会では、2021年11月5〜11日の活動期間中、「ケアニン〜あなたでよかった〜」の無料オンライン上映会を実施。介護をテーマとした映画をオンラインで上映することで、より多くの人に介護への理解を深めてもらうことを目指しました。

(出典:公益社団法人 日本介護福祉士会「『ケアニン〜あなたでよかった〜』無料オンライン上映会のご報告」

3.介護施設で「介護の日」のイベントを実施するのもおすすめ

介護施設のなかには、介護の日に介護体験教室や、介護セミナーなどの啓発イベントを行っている事業所も多く見られます。

イベントの一例として、学生を対象にした介護の仕事体験教室(現役介護士が教える仕事のレクチャーや、実際の大人用おむつを使った吸水実験などを実施)が挙げられますが、こうした体験は、介護が身近に感じられる良い機会になるでしょう。

また、自治体によっては、「介護大賞」などの表彰制度を設けているケースもあります。介護大賞を受賞した場合、施設利用希望者や求職者へのアピールにもつながるため、これを読んでいる介護事業所のみなさんも、表彰を目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

介護の日とは、今後訪れる超高齢化社会を背景に、厚生労働省が「介護についての理解と認識を深めること」や「介護サービスを利用している方、介護従事者等を支援すること」などを目指して設定した記念日です。毎年11月11日を介護の日、11月4日〜17日を「福祉人材確保重点実施期間」として、各自治体や事業所では、さまざまな行事や取り組みが実施されています。

「介護のみらいラボ」では、介護の現場で活躍する人に有益な情報を多数掲載しています。介護現場でのお悩みや、働き方に対するアドバイスなど、介護に関する幅広い情報を取り扱っているため、介護のことでお困りの際は、ぜひ「介護のみらいラボ」を参考にしてください。

※当記事は2022年8月時点の情報をもとに作成しています

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