ケアマネジャーに適した服装は?季節別にご紹介
文/長谷部宏依(介護福祉士・社会福祉士・ケアマネジャー)ケアマネジャーは、勤務先によって制服がある場合があります。しかし、制服のない職場では私服を着用することになるため、どのような服装にすればよいのか迷ってしまう人も多いでしょう。結論からいうと、おすすめなのは「清潔感があって動きやすい服装」です。
この記事では、ケアマネジャーの服装選びのポイントと季節別のおすすめの服装、服装以外の身だしなみのポイントについてお伝えします。ケアマネジャーとして、どのような服装をしたらよいか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
1.ケアマネジャーの服装は何を選ぶとよい?
介護職として現場で働く場合、制服が用意されている職場も少なくありません。しかし、制服がない場合は、自分で洋服を選ぶ必要があります。ここでは、ケアマネジャーにおすすめの服装と、おすすめできない服装を紹介していきます。
おすすめの服装
先に紹介したように、私服で働くケアマネジャーの服装は、清潔感があって動きやすいことが基本です。無地のポロシャツとスラックスなら、動きやすくきちんとした感じも出せるでしょう。
私服の場合は、TPOによって服装を使い分けるのも1つの方法です。例えば、通常の訪問ならポロシャツ、会議などではスーツを着るといった具合です。その際は、訪問先の相手にどのような印象を持たれたいのかを考えて選ぶのがよいでしょう。
ボトムスはパンツスタイルがおすすめです。ケアマネジャーは基本的に直接介助をしませんが、自宅を訪問したときに支援を求められるケースもあります。
これは筆者の例ですが、定期訪問で利用者さんの自宅を訪問したとき、すべってしまったとのことで利用者さんが床にうずくまっていました。そのため、手すりのある所まで利用者さんを動かし、椅子を準備して立ち上がってもらいました。また、ご家族から「お風呂の介助の方法を教えてください」と頼まれ、実際のお風呂を利用しながら介助方法を伝えたこともあります。
このような場合、スカートをはいていたら、動きにくくてすぐに対応できなかったかもしれません。
おすすめしない服装
ここまでケアマネジャーにおすすめの服装を紹介してきましたが、一方でおすすめできない服装もあります。
おすすめできない服装の例は、以下のとおりです。
- 露出度が高い服装
- 派手な色や柄の服装
- ジーンズなどのカジュアルすぎる服装
- 清潔感のない服装
夏は気温が高くて暑いですが、ノースリーブやミニスカートで訪問するのはおすすめできません。ノースリーブは露出が多くなり、清潔感が出にくくなります。ミニスカートの場合、足を気にしないといけないため動きにくく、利用者さんやご家族から不快に思われる場合もあります。
ケアマネジャーは、専門職として信頼感・安心感を与える服装をすることが重要です。利用者さんやご家族との信頼関係を築くためにも、相手に不快感を与えないように配慮してください。
2.季節別ケアマネジャーの服装
ここからは、季節ごとの服装について紹介します。季節感を考慮しつつも動きやすい服装を心がけ、清潔感とプロフェッショナルな印象を保ちましょう。
春の服装
- トップス:長袖やブラウスの上に、薄手のカーディガンやジャケットをはおる
- ボトムス:スラックスやキュロット
春は、冬の寒さから徐々に暖かくなってくる季節です。とはいえ、暖かい日と寒い日の気温の変化が激しいため、はおりもので調節できる服装がよいでしょう。
夏の服装
- トップス:半袖、七分袖のシャツやブラウスの上に、薄手のカーディガンをはおる
- ボトムス:涼しい素材のスラックスやキュロット
夏は気温だけでなく、湿度が高い日も少なくありません。とはいえ、ケアマネジャーが外に出ている時間は少なく、会社や利用者さんの自宅など室内にいる場合がほとんどです。エアコンがきいている場所も多いため、カーディガンで寒さ対策をしましょう。
秋の服装
- トップス:長袖シャツやブラウス、薄手のニットやカーディガンをはおる
- ボトムス:スラックスやキュロット
夏の暑さから徐々に涼しくなり、朝晩は冷え込むことも多くなります。日中と夜間の気温差が大きくなるため、調節できる服装がよいでしょう。
冬の服装
- トップス:厚手のニットやセーター、タートルネックを着て、ジャケットやコートをはおる
- ボトムス:ウールや厚手のスラックス
冬は気温が低く空気が乾燥し、朝晩は特に冷え込みます。室内での活動が多いとはいえ、環境によっては寒かったり、逆に暖房がききすぎて暑かったりする場合があるため、適切な防寒対策が必要です。
3.ケアマネジャーが身だしなみで気を付けたいポイント
ケアマネジャーとしての身だしなみは、利用者さんやそのご家族、職場の同僚からの信頼を得るためにも非常に重要です。常に清潔感を保ち、プロとして信頼されるスタイルを心がけましょう。ここからは、服装以外の身だしなみについて、気を付けるべきポイントを説明していきます。
頭髪
清潔感のある髪型を心がけましょう。高齢者のなかには、明るすぎる髪色や派手な髪型に拒否反応を示す人も多いため、落ち着いた印象を与えることが重要です。
整髪料を使う場合は、香りがきつくならないよう使用する量に配慮してください。長い髪の場合は、ポニーテールやお団子ヘアにしてまとめておくとよいでしょう。きちんとまとめておけば、仕事中じゃまになることもありません。
メイク
ナチュラルで清潔感のあるメイクが基本です。濃いアイシャドウや鮮やかなリップは避けて、自然な印象を目指してください。長時間の勤務を考えて、崩れにくいメイクを心がけるのもポイントです。
男性の場合は、きちんとひげをそることが大切です。ちょっとした気遣いが、清潔感や好感度アップにつながることを覚えておいてください。
爪
爪は、適切な長さに切りそろえて清潔感を保ちましょう。感染予防で頻繁に手洗いや消毒をするため、ナチュラルな状態を保つのが理想です。また、長すぎる爪や派手なネイルアートは、利用者さんに不快感を与えたり、触れた際にけがをさせたりする可能性があるので避けたほうが賢明です。
足元
ヒールが高すぎる靴や不安定な靴は避け、快適で動きやすい靴を選びましょう。仕事中はフラットシューズやローヒールの靴が適しています。また、清潔感を保つためにも、履き潰した古い靴は避けるようにしましょう。
ケアマネジャーは利用者さんの自宅への訪問が多いため、靴下やストッキングに穴が開いていないかなどのチェックも必要です。夏場にサンダルや素足で訪問するのもやめましょう。
アクセサリー
華美なアクセサリーは避け、シンプルで控えめなものを選びましょう。大きなイヤリングやネックレス、腕時計などは、仕事中にじゃまになったり、利用者さんに触れたときにけがをさせてしまったりする可能性があります。
結婚指輪が許可されている会社もありますが、雑菌が溜まりやすいため、つける場合はこまめな手洗いと消毒を心がけましょう。
におい
利用者さんや同僚に不快感を与えないよう、自身のにおいにも配慮が必要です。香水の使用は控えめにしましょう。また、体臭や口臭にも注意し、清潔感を保つように心がけてください。体臭がきついと感じるなら、訪問前に汗拭きシートで体を拭くと、さっぱりしてにおいも軽減できます。
柔軟剤を使用している場合は、においが強すぎないかまわりに確認しておくのがおすすめです。タバコを吸う人は、訪問前の喫煙を避けてください。服や髪の毛にもにおいは付くので、注意しましょう。
まとめ:ケアマネジャーに適した服装は清潔感と信頼感が与えられるもの
ケアマネジャーには、清潔感があって動きやすい服装が適しています。季節感を意識しつつ、快適でプロフェッショナルな印象が保てるものを選びましょう。
服装だけでなく、頭髪やメイク、爪、足元、アクセサリー、においにもきちんと気を配ることが大事です。これらのポイントを押さえれば、ケアマネジャーとしての信頼感が高まり、利用者さんやそのご家族との信頼関係が築きやすくなるでしょう。
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