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仕事・スキル 介護資格 2022/04/26

サービス介助士とは?学べる内容・資格取得のメリット・取得方法

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介護職として現役で働いている人や、介護業界への就職・転職・復職を希望する人の中には、仕事に生かせる資格の取得や勉強に取り組みたいと考えている人も多いでしょう。介護関係の資格について調べる中で、「サービス介助士」という資格を見聞きしたことがある人もいるのではないでしょうか。

当記事では、「サービス介助士」の資格の内容や、資格が生かせる職場と仕事内容、サービス介助士の資格を取得するメリットについて解説します。サービス介助士の資格取得方法も併せて確認し、資格取得のための勉強を通して介護職としてのスキルアップを目指しましょう。

1.サービス介助士とは?

サービス介助士とは、高齢者や障害をもつ人を中心として、年齢や障害に関係なく社会に参加できるよう、その人・その場面に適した対処ができる人になるための資格を指します。スムーズな社会参加を実現するために、個人に合ったケアをフィットする人であることから、サービス介助士は別名「ケアフィッター」とも呼ばれています。

サービス介助士は、適切な介助を淡々とこなしていくのではなく、おもてなしの心を根底とするケアを重要視する資格です。接客業などの仕事にも応用できる考え方であるため、サービス介助士の勉強を通して身についた知識や介助術は、介護の現場に限らず、さまざまな業種・場面で活用できるでしょう。

(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「サービス介助士 資格とは?」

地震や台風といった災害が多い日本では、災害に対する備えや災害時の行動について学べる「防災介助士」の資格も有効に活用できると考えられます。防災介助士について知りたい場合は、以下の記事を合わせてご覧ください。

防災介助士とは?学習内容と資格取得のメリット・流れ

サービス介助士の資格取得で学べる内容

サービス介助士の資格取得を通して学べることとして、主に次のような内容が挙げられます。

■サービス介助士の資格取得を通して学べること

・介助する/される側の両方の立場
サービス介助士の実技教習では、介助する側と介助される側の両方の立場を実践します。相手の立場を考慮したコミュニケーション能力を身につけられるでしょう。


また、サービス介助士の資格取得のためのカリキュラムは、国土交通省の接遇ガイドラインに準拠したものです。現代社会で求められていることを取り入れているため、現場ですぐに活用できる知識・スキルを鍛えることができます。


・障害者が日常で出会うバリア
ケアを必要とする当事者との対話や、サービス介助士としての応対の実践を通じ、障害についての理解を深めることができます。


・ジェロントロジー
加齢に関する学問「ジェンロントロジー(創齢学)」を中心とする学びから、誰もがより生活の質を高めて年齢を美しく重ねるための考え方を身につけることが期待できます。


・障害の社会モデルに基づくおもてなし
「障害は社会のしくみや環境によって生み出されている」という考え方に基づいた、接遇方法・おもてなしを身につけることができます。


・感染しない・させない接遇
各種ガイドラインよりもさらに一歩踏み込んだ「感染しない・させない接遇」の考え方を身につけることが可能です。

(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「資格の特徴」

サービス介助士の資格を生かせる職場・勤務先

サービス介助士は、介護業界はもちろん、介護現場以外の職場でも注目されている資格の1つです。ここでは、サービス介助士の資格所有者が活躍する職場や、サービス介助士の知識やスキルを生かして実現できることの一例を紹介します。

■サービス介助士の資格を生かせる職場・役に立つシーン(例)

・交通
高齢者や障害のある人が、日常生活でなるべくストレスを感じずにバスや鉄道、飛行機などを使い、移動できるようにすることで、交通機関の信頼度を高めます。


・小売・流通
小売業や流通業では、買い物のサポートを通して、高齢者や障害のある人が気軽に買い物などに出かけられる土壌を作れます。


・通信
携帯電話やスマートフォンに詳しくない高齢者や、視覚・聴覚に障害をもつ人が安心して利用できるよう、柔軟に対応できるスタッフの育成が可能です。


・金融・証券・保険
さまざまなハンデを抱えるお客さんに対し、親身になって対応できる存在になれるため、顧客との信頼関係をうまく築けるでしょう。


・観光・レジャー・宿泊
ホテルや旅館、レジャー施設などで、高齢者や障害をもつ人も安心して旅行や観光を楽しめるような接遇ができるため、施設のターゲット層が広がります。


・自動車製造販売
福祉車両を扱う自動車製造販売企業も増えているので、高齢者や障害をもつ方、付き添いの家族など、さまざまな立場の方に、配慮ある接遇ができるでしょう。


・不動産管理・警備
サービス介助士の資格を取得するための勉強は、「社会の一員として自分には何ができるのか」を考えるきっかけになります。不動産管理や警備といったまちづくりに欠かせない業界においても、業務の質の向上や社会貢献につながると考えられます。

(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「サービス介助士 資格とは?」
(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「導入実績・受講者の声」

2.サービス介助士の資格を取るメリット

サービス介助士の資格を取得すると、接遇する相手の状況に適した対応ができる判断力が身につきます。介護職や福祉業界にとどまらず、接客業・サービス業を中心としてさまざまな業界・ビジネス分野で役立つでしょう。

介護の現場においては、サービス介助士の資格取得のための勉強で身につけた知識や技術をもとに、より一層ホスピタリティの高いケアができるというメリットがあります。知識やスキルを介護関連の資格取得(介護士や介護福祉士、社会福祉士など)に生かすこともできるため、介護ワーカーとしてのキャリアアップも目指せます。

3.サービス介助士の資格取得方法

サービス介助士の資格は、次のような手順で取得することが可能です。

■サービス介助士の資格取得までの流れ

(1)サービス介助士講座に申し込む

(2)テキストを使用して自宅学習を行う

(3)課題を提出する

(4)実技教習(オンライン講座・対面形式での実習)

(5)検定試験を受験する

検定試験に合格すれば、サービス介助士の資格を入手できます。社会人でも平均2か月で取得しているため、正社員などフルタイムで働いていても比較的取得しやすい資格と言えるでしょう。

(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「取得の流れ・料金」

ここからは、サービス介助士講座で勉強する内容や検定試験について紹介します。サービス介助士の資格取得までの詳しい流れを確認し、資格取得を目指して計画を立てましょう。

テキストと課題内容

サービス介助士講座に申し込むと、介助に関する基礎的な知識を学べるテキスト(准サービス介助士と共通の教材)が送られてきます。サービス介助士としての基本的な考え方や、加齢・障害のとらえ方について学び、高齢者や障害者への接遇・支援・コミュニケーションに関する知識を身につけましょう。

テキストでの学習を終えたら、提出課題に取り組みます。提出課題は三者択一の100問からなるマークシート方式の試験であり、60点以上(1問1点)で合格となります。提出課題が不合格となった場合は、改めて課題提出を行ってください。

(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「学びの特徴」
(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「取得の流れ・料金」

オンライン講座と実技教習の内容

提出課題に合格すれば、実技教習に進むことが可能です。実技教習は、6~7時間相当のオンライン講座と1日間の対面教習、または連続2日間の対面教習で受講でき、教習では次のような内容を学べます。

■実技教習の内容(例)

・高齢者疑似体験
・車いす介助訓練
・障害当事者との対話
・ディスカッション
・実技チェック
・総合ロールプレイ

上記のような実践の他にも、サービス介助士としての心構えやジェンロントロジー、高齢者や障害者への接遇・介助技術について、改めて学ぶことができます。教習日程や開催都市・地域(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇など)を確認した上で、実技教習の申し込みを行いましょう。

(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「学びの特徴」
(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「取得の流れ・料金」

検定試験の内容

対面式の実技教習終了後には、各会場で50分間の検定試験が行われます。検定試験は50問からなる三者択一・マークシート方式の筆記試験であり、70点以上(1問2点)の得点で合格基準をクリアします。合格率は80%以上と比較的高い水準であるため、着実に勉強していれば十分に合格ラインを目指せるでしょう。

検定試験の2~3週間後に、合格者には認定証が、不合格者には修了証が送付されます。不合格であった場合は有料で再試験を受験できるため、案内を確認した上で改めて挑戦してみましょう。

なお、サービス介助士の資格には更新制度があり、資格有効期限は取得から3年間です。

(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「学びの特徴」
(出典:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構「取得の流れ・料金」

まとめ

サービス介助士とは、高齢者や障害をもつ人を中心として、人の状況や場面に適したケア・接遇を実践できるようになるための資格です。サービス介助士の資格取得を通して得た知識や技術を生かせる業界は多岐にわたります。より質の高いケアの実現や自身のキャリアアップも目指せることから、介護職で活躍する人にとっても大きなメリットがあるでしょう。

介護職に関連する資格は、サービス介助士をはじめとしてさまざまな種類があります。資格取得など介護に関する情報を知りたいときは、介護の現場で役立つ情報を豊富に掲載している「介護のみらいラボ」をぜひご参考ください。

※当記事は2022年3月時点の情報をもとに作成しています

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