介護職員向け研修の感想文の例文を紹介!書き方のポイントや注意点を解説
文/山本史子(介護福祉士)
質の高い介護サービスを提供するためには、継続的な研修の受講が欠かせません。研修後には感想文(報告書)を作成することになりますが、「何を書けばいいの?」と悩む方もいるでしょう。書き方のコツをつかめば、苦手意識をもたずに感想文が書きやすくなります。本記事では、介護研修のテーマ別に例文を紹介するとともに、感想文の書き方や注意点について解説します。感想文は研修の振り返りや理解を深めるよい機会です。例文を参考に、学びにつながる感想文を作成しましょう。
- 目次
- 1.介護職員の研修の目的と種類
- 介護職員の研修の目的
- 研修の種類
- 2.研修後に感想文(報告書)を書く目的
- 研修内容の振り返りと理解の定着
- 研修内容の共有
- 自分の成長や課題の発見
- 3.研修の感想文を書くために意識したいこと
- 研修中はメモを取る
- わかりやすく書く
- 自分の言葉で表現する
- 4.【研修テーマ別】介護職員向け研修の感想文の例文
- 事故発生・事故予防に関する研修
- 感染症予防対策に関する研修
- 個人情報保護の取り組みに関する研修
- 認知症ケアに関する研修
- 介護職員初任者研修
- リーダー研修
- アンガーマネジメント研修
- 5.研修後の感想文を書く際の注意点
- 具体的なエピソードを盛り込む
- ポジティブな視点をもつ
- テーマから外れた内容は省く
- まとめ:介護研修後の感想文は知識と技術向上に役立つ
1.介護職員の研修の目的と種類

介護研修の種類は多岐にわたり、対象者によって選ぶ研修は異なります。まずは研修が実施される目的とその種類について解説します。
介護職員の研修の目的
介護職員の研修は、専門知識や技術の習得のほか、資格取得やキャリアアップなどを目的に開催されます。最新の知識や技術を習得することで、自信をもって介護サービスを提供できるようになるでしょう。研修を受ける利用者さん一人ひとりの個性やニーズに合ったケアが可能となり、利用者のQOL向上にもつながります。職員のスキルアップは、利用者さんにとっても満足度が高いサービスが受けられるというメリットがあります。研修テーマによって、取得すべき知識や技術が異なるため、目的を理解したうえで受講することが大切です。
研修の種類
介護職員向けの研修にはさまざまな種類があります。例えば、基本的な研修として定められた、認知症ケアや事故防止・感染症対策などです。介護事業所を運営するうえで、職員は必ず受講しなければいけない研修があり、介護サービスの種別によって、必須となるテーマが異なります。具体的には以下のとおりです。
必須研修項目
1. 認知症及び認知症ケアに関する研修
2. プライバシー保護の取り組みに関する研修
3. 接遇に関する研修
4. 倫理及び法令遵守に関する研修
5. 事故発生または、再発防止に関する研修(福祉用具含む)
6. 緊急時の対応に関する研修(福祉用具含む)
7. 感染症・食中毒の予防及びまん延防止に関する研修
8. 身体拘束の排除の為に取り組みに関する研修
9. 非常災害の対応に関する研修
10. 介護予防及び要介護度進行予防に関する研修
11. 医療に関する研修
12. ターミナルケアに関する研修
13. 精神的ケアに関する研修
14. 高齢者虐待防止関連法を含む虐待防止に関する研修
※施設の種類によって必須ではない研修も含まれます。
このほかにも、介護職員初任者研修やリーダー研修などもあります。スキルアップにつながる研修を受けておけば、今後のキャリアアップにも役立つかもしれません。また施設ごとの問題点やニーズから、腰痛予防やアンガーマネジメント、業務効率化といった施設独自の研修を実施するところもあります。
(参考:介護サービス情報公表総合サイト)
2.研修後に感想文(報告書)を書く目的

研修を受けた後に感想文を書く目的には、大きくの次の3つが挙げられます。
- 研修内容の振り返りと理解の定着
- 研修内容の意見の共有
- 自分の成長や課題の発見
それぞれ詳しく解説します。
研修内容の振り返りと理解の定着
研修後に感想文を書く目的の1つが、研修内容を振り返り、その理解を定着させることにあります。研修で学んだ知識や技術を具体的に文章化することで、内容が整理され、あいまいだった点が明確になります。まとめるなかで新たな気付きや疑問が生まれる場合もあるでしょう。また、研修内容を具体例やエピソードと関連付けて記述することで、より実践的な学びとなり、応用につながります。特に自分の経験とうまく関連付けができれば、より深い理解も可能となるでしょう。
研修内容の共有
研修後の感想文を書くことで、研修内容についての意見や感想を、同じ部署の介護職員と共有することが可能です。他の職員が研修の感想文を読んで、研修内容のポイントをつかんだり、参加した職員の考えを学んだりする機会となります。感想文を見ながら意見交換できれば、職員間でさまざまな視点や意見、新たな学びが得られるでしょう。
また、部署全体で知識の共有や意識の統一も図ることを目的とする場合もあります。研修内容の共有は、個人のスキルアップのためだけでなく、施設全体の質の向上にもつながるでしょう。施設としても、今後の研修企画や改善に役立てられます。
自分の成長や課題の発見
研修後の感想文は、学んだことや気付きが明確になり、自分の成長や課題の発見にもつながります。研修で得た新たな視点や気付きから、今の自分の経験や知識の足りない部分を比較するからです。研修の感想文を書くことで、自分を客観的に評価できるため、研修中に感じた難しさや自分の課題が見つかるかもしれません。また、自分の考え方の癖や改善点に気付き、自分の強みや弱みも発見できるでしょう。
3.研修の感想文を書くために意識したいこと

自分の学びをしっかりと整理してから感想文をまとめると、他の職員や研修担当者にも役立つ資料になります。効果的な感想文を書くために、次の点を意識してみましょう。
- 研修中はメモを取る
- わかりやすく書く
- 自分の言葉で表現する
それぞれのポイントを詳しく解説します。
研修中はメモを取る
研修内容をしっかりと記憶に残すためには、講義や実習中に重要なポイントや感じた点をその場で書き留めることが大切です。メモを取れば、具体的な事例や経験を感想文に取り入れられるでしょう。メモは研修内容が記憶に残りやすくなるだけでなく、より具体的な感想文が作成できます。研修中に感じた疑問や気付きなども書き留めておけば、自分の学びを振り返る際の資料としても役立つでしょう。
わかりやすく書く
感想文は、読む相手がいることを忘れてはいけません。自分用のメモとは違い、読み手にとってわかりやすい文章で書くことが大切です。必要な項目を記載するだけでなく、自分の意見や感想を明確にまとめ、なぜそう思ったのか理由までしっかり説明する文章を作成しましょう。可能であれば自分の体験と照らし合わせ、普段感じていた疑問が解消した点や、研修内容を現場でどう生かせられるかなど、活用を前提としたポイントを書くようにしましょう。また、感想文を書くときは、1つの文章をできるだけ短くし、長文にならないように注意が必要です。1つの文章にたくさんの意味を詰め込みすぎず、短くまとめます。長くなる場合には、句読点をうまく使って文章を区切るとよいでしょう。
自分の言葉で表現する
感想文を書く際に、参考として研修資料を見ることになるでしょう。しかし、資料の内容をそのまま書き写すだけでは、感想文として十分ではありません。自分の学びになった点を、自分の言葉で表現することが大切です。資料の要点だけをまとめた感想文では、個人的な学びが伝わりにくく、課題や成長が見えてきません。研修中に取ったメモや資料は参考として生かしつつ、自分の言葉で表現することが、より良い感想文を作成するうえで重要です。
4.【研修テーマ別】介護職員向け研修の感想文の例文

介護職員研修の感想やレポートは、施設によっては指定の書式が準備されています。書式が準備されていない場合は、次のような項目で記載しましょう。
1. タイトル(研修報告書)
2. 感想文の作成年月日
3. 所属部署・名前署
4. 研修をした年月日
5. 研修テーマ
6. 研修場所
7. 研修の概要
8. 研修の感想
それぞれ、項目がわかるように見出しをつけると、読みやすくなります。また、研修の概要は、箇条書きでまとめておくと、読み手に伝わりやすくなるでしょう。
介護職員向けの研修には、さまざまなテーマがあり、テーマごとに感想文のポイントが異なります。
ここでは、実施頻度の高いテーマとして、次の7つの研修後の感想文例を紹介します。
1. 事故発生・事故防止に関する研修
2. 感染症予防対策に関する研修
3. 個人情報保護の取り組みに関する研修
4. 認知症ケアに関する研修
5. 介護職員初任者研修
6. リーダー研修
7. アンガーマネジメント研修
次から具体的な内容を紹介しますので、参考にしてください。
事故発生・事故予防に関する研修
事故発生・事故予防に関する研修では、介護現場で起こりうるさまざまな事故を未然に防ぎ、利用者さんと介護職員の安全を確保することを目的としています。
研修報告書
令和▲年⚪︎月×日担当部署・氏名:デイサービス ⚪︎⚪︎ ⚪︎⚪︎
研修日時:令和▲年〇月◇日
テーマ:事故発生・事故予防について
研修場所:⚪︎⚪︎園 2階 多目的ホール
事故発生・事故予防研修の概要
・事故のリスク認識と予防策
・事故発生時の適切な対応
・再発を防止するには
事故発生・事故予防の研修についての感想
介護施設では、日々の業務のなかでいつ事故が起きてもおかしくない状況で働いていることがわかりました。安心して利用者さんの介助をするためには、今回のような事故予防の知識と意識付けが必要だと感じました。
介護現場で起こりやすい事故の種類や原因を改めて知り、それぞれの具体的な予防策を学べました。特にヒヤリハットは、事故が至るまでに小さなミスやトラブルが起きており、その情報の共有で事故を予防できることを知りました。研修を受ける前は、事故が起きても「仕方がなかった」と思っていましたが、事故は防げるものもあるため、ヒヤリハットを共有し、予防に力を入れるべきだと感じています。
事故予防は職員一人ひとりの意識と行動にかかっていると改めて認識し、今後の業務のなかでも研修の内容を生かして、事故予防を意識した行動を徹底したいと思います。
感染症予防対策に関する研修
感染症対策に関する研修は、介護現場において感染症の発生を予防し、利用者さんと介護職員の健康を守ることを目的としています。
研修報告書
令和▲年⚪︎月×日
担当部署・氏名:デイサービス ⚪︎⚪︎ ⚪︎⚪︎
研修日時:令和▲年〇月◇日
テーマ:感染症予防対策に関する研修
研修場所:⚪︎⚪︎園 2階 多目的ホール
感染症予防対策に関する研修の概要
・感染症の種類と特徴
・感染経路
・感染症の基本的な対策
・感染症発生時の対応
感染症予防対策に関する研修についての感想
私は、新型コロナウイルスの感染拡大以降、感染症予防の重要性を改めて認識し、日々の業務のなかで感染対策を徹底してきました。
研修では、感染症の基本的な知識から、具体的な予防策と発生時の対応まで、幅広く学べたと思います。印象に残っているのは、手洗い・うがい・マスク着用など、基本的な感染対策の徹底で、多くの感染症を予防できることです。
また、空気感染や飛沫感染・接触感染のそれぞれの感染経路によって有効な感染経路が異なり、状況に応じて適切な対策が必要なことも学べました。
研修を通して、感染症予防は「一人ひとりの意識と行動にかかっている」と改めて実感しました。日々の業務のなかで、感染対策の徹底はもちろん、感染症に関する正しい知識をもち、状況に応じた適切な判断が重要だと感じていました。
また、感染症予防は、利用者の方の安全を守るだけでなく、自分自身の健康を守るためにも不可欠だと再認識しました。
今回の研修で学んだことを生かし、利用者さんが安心して生活できる環境づくりに努めます。日々の業務のなかで、感染症予防対策をより一層徹底したいと思っています。
個人情報保護の取り組みに関する研修
個人情報保護の取り組みに関する研修は、介護施設における個人情報の適切な取り扱いを学び、利用者のプライバシーを守ることを目的としています。
研修報告書
令和▲年⚪︎月×日
担当部署・氏名:デイサービス ⚪︎⚪︎ ⚪︎⚪︎
研修日時:令和▲年〇月◇日
テーマ:個人情報保護の取り組みに関する研修
研修場所:⚪︎⚪︎園 2階 多目的ホール
個人情報保護の取り組みに関する研修の概要
・個人情報の基本的な概念と法令の理解
・個人情報の管理方法
・守秘義務の重要性と職員の適切な対応
個人情報保護の取り組みに関する研修の感想
個人情報保護の取り組みに関する研修を受けて、介護職は日頃から個人情報を取り扱う機会が多いことに気付き、改めてその重要性を認識するよい機会になったと思います。また、情報漏えいを防ぐためのセキュリティ対策や情報漏えいが起きたあとの影響についても理解しました。
研修では、個人情報の基本的な知識や法令、取り扱い方法などを学びました。これまでの業務では、個人情報の取り扱いについて十分な意識が不足していた部分もあったため、今後は研修を通じて得た知識を生かし、利用者さんの個人情報の保護に努めたいと感じました。
個人情報保護は、介護職の倫理観と責任感にも深く関わっていると考え、研修で学んだ内容は他の職員と共有し、施設全体で個人情報の取り扱いに関する意識を高めたいと思っています。利用者さんが安心感をもって利用できる施設にできるよう努めていきます。
認知症ケアに関する研修
認知症ケアに関する研修は、認知症高齢者への理解を深め、適切なケアができるよう、知識と技術を学ぶものです。
研修報告書
令和▲年⚪︎月×日
担当部署・氏名:デイサービス ⚪︎⚪︎ ⚪︎⚪︎
研修日時:令和▲年〇月◇日
テーマ:認知症ケアに関する研修
研修場所:⚪︎⚪︎園 2階 多目的ホール
認知症ケアに関する研修の概要
・認知症とは
・認知症の症状と進行
・認知症の利用者さんへの適切な対応方法
認知症ケアに関する研修の感想
私は日頃から認知症の利用者さんと接する機会が多いため、改めて認知症について理解するよい機会ができたと思いました。認知症には種類や進行段階があり、それによって症状が異なることがわかりました。
印象に残った点は、認知症の利用者さんの「その人らしさ」を尊重する大切さです。認知症は、記憶力や判断力だけでなく、感情や性格にも影響します。そのため、一人ひとりの個性や過去の経験を理解し、その人に寄り添ったケアが必要だと改めて感じました。
また、認知症の利用者さんの行動には、過去の経験や環境なども関係しており、一見私たちには理解しがたい言動も、理由があります。利用者さんを理解し共感することで、安心感を与えられる点にも気付けました。
これからは利用者さんの話に傾聴し、共感する姿勢が大切だと感じました。現場では、否定的な言葉は控え、利用者さんが安心できる言葉がけをしていきたいと思います。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基礎知識と技術を習得できる研修です。介護職として働くうえで必須の知識と技術を学び、介護の現場で働くための第一歩となるでしょう。
研修報告書
令和▲年⚪︎月×日
担当部署・氏名:デイサービス ⚪︎⚪︎ ⚪︎⚪︎
研修実施日時:令和▲年〇月△日~〇月×日テーマ:介護職員初任者研修
研修場所:社会福祉法人 □□
介護職員初任者研修の概要
・職務の理解・介護における尊厳の保持/自立支援・介護の基本
・介護/福祉サービスの理解と医療の連携・介護におけるコミュニケーション技術
・老化の理解・障害の理解・こころとからだのしくみと生活支援技術 など約130時間
介護職員初任者研修の感想
介護職員初任者研修では、講習と演習がありました。研修内容で特に印象に残っているのは、利用者さんとの信頼関係を築くためには、コミュニケーションが重要だということです。ですから、今後は利用者さんと向き合い、じっくり話を聞く時間をもちたいと思います。
また、介護の仕事の奥深さを感じるとともに、介護職の責任の重さを改めて認識しました。それと同時に、人の役に立てるやりがいのある仕事だとも感じています。
今後は、研修で学んだ知識と技術を生かして、利用者さん一人ひとりに寄り添ったケアができるように、努力したいと思っています。実習での経験は、自信をもって介護業務に取り組めるきっかけになると感じました。これからも学び続ける姿勢をもち、介護職のプロとして成長していけるよう取り組んでいきたいです。
リーダー研修
リーダー研修とは、中堅職員向けの研修です。介護職員がチームを指導するスキルと知識を習得することを目的としています。
研修報告書
令和▲年⚪︎月×日
担当部署・氏名:デイサービス ⚪︎⚪︎ ⚪︎⚪︎
研修実施日時:令和▲年⚪︎月△日~令和▲年▽月●日
テーマ:リーダー研修
研修場所:〇〇県社会福祉研修センター(社会福祉法人〇〇県社会福祉協議会)
リーダー研修の概要
・介護の専門職能(基本)介護過程
・「原則として医行為でないと考えられる行為」の実践
・医療を継続する利用者の理解と介護・終末期の理解と介護
・介護の質の向上/指導
・職場の安全衛生管理
・生産性の向上 など、約96時間
リーダー研修の感想
私は介護施設で約5年間介護職員として勤務し、現在はリーダー的立場でチームをまとめています。日々の業務のなかで、チームのモチベーションや介護の質の向上に課題を感じており、より良いリーダーシップを発揮するために研修に参加しました。
今回、介護の専門的な知識を学び直したため、チームの介護職員への指導においても、理論を交えて説明できるようになったと感じています。また、介護技術だけでなく、職員同士のコミュニケーションの大切さを再認識しました。今後は、リーダーとして自分の意見を通すのではなく、職員の考えも尊重し信頼関係を築きたいと思っています。
リーダーとしての問題解決や迅速な決定を迫られることもあるため、介護現場におけるリスクを予測し、適切な対策を考えられる技術が必要です。今後も研修や講習に積極的に参加し、より良いリーダーとして成長できるようにしたいと考えています。
アンガーマネジメント研修
アンガーマネジメントに関する研修は、自身の感情を適切に管理し、利用者や同僚との関係を良好に保つための技術を身につけられます。介護現場におけるストレスが軽減され、より良いサービス提供が可能となるでしょう。
研修報告書
令和▲年⚪︎月×日
担当部署・氏名:デイサービス ⚪︎⚪︎ ⚪︎⚪︎
研修日時:令和▲年〇月◇日
テーマ:アンガーマネジメント研修
研修場所:⚪︎⚪︎園 2階 多目的ホール
アンガーマネジメント研修の概要
・怒りのメカニズム
・自己理解と怒りの認識
・怒りのコントロール技術
アンガーマネジメント研修の感想
アンガーマネジメント研修では、怒りのメカニズムや適切なコントロール法について学びました。私は日々の業務のなかで、利用者さんや他の職員に対してイライラすることがあり、感情の対処に悩む日が続いていました。ですから、研修に参加して、自分の感情を冷静に観察する方法が学べたと思います。
具体的には「6秒ルール」や「アンガーログ」などです。この方法は、怒りが増幅するのをおさえ、冷静さを取り戻すのに役立つと思います。適切な対処法がわかれば、怒りをコントロールでき、人間関係をより良いものに変えられると実感しました。
今後は研修で学んだ内容を実践し、怒りの感情に振り回されないように、利用者さんや職員に接していきたいと思います。利用者さんにより良い介護サービスが提供できるようにしたいと考えています。
5.研修後の感想文を書く際の注意点

感想文を書く際には、以下のような点に注意が必要です。
- 具体的なエピソードを盛り込む
- ポジティブな視点をもつ
- テーマから外れた内容は省く
研修の成果を最大限に生かせるように、ポイントを意識して記載するようにしましょう。
具体的なエピソードを盛り込む
感想文は、単に「良かった」「勉強になった」といった抽象的な言葉で終わらせるのではなく、自分の過去のエピソードを盛り込むことで説得力のある文章になります。具体例を挙げることで、研修内容をイメージ可能なものにし、自分の経験に落とし込みやすくなるでしょう。施設にとっては、具体例が書かれていると、参加職員の研修内容の理解度や客観性がわかるため、研修後の評価にもつながると考えられます。
ポジティブな視点をもつ
感想文を書く際には、ポジティブな視点をもつことが大切です。研修を受けたとき、自分や施設の改善点や課題が見つかり、そのことを中心にまとめたくなるかもしれません。しかし、研修の良かった点や発見に焦点を当て、前向きな姿勢でまとめることをおすすめします。
研修で学んだ内容をポジティブに捉えられれば、今後の業務への意欲を高められます。ポジティブな視点は、他の職員に研修の意義を意識させるきっかけになるかもしれません。介護現場では人手不足を感じて、研修への参加に消極的な職員もいます。ポジティブな点がわかれば、研修の重要性を理解されやすく、施設としても研修を実施しやすくなるでしょう。
テーマから外れた内容は省く
感想文は、研修のテーマに関連する内容に絞るようにしましょう。具体的な内容や経験を意識するとしても、個人的な意見や話題を含めすぎると、本来の目的にそった学びが伝わりにくくなります。研修内容に関連する内容を中心にまとめることで、一貫性のある感想文が書けるでしょう。感想文を書く前に、研修の目的やテーマを理解し、自分が伝えたいポイントを明確にすることが大切です。そうすれば、整理された読みやすい感想文が作成できるでしょう。
まとめ:介護研修後の感想文は知識と技術向上に役立つ

介護職員研修後の感想文は、単なる記録ではありません。研修内容を振り返り、自分自身を成長させる役割があります。感想文を書く過程で、専門的な知識を深めたり基本的な知識を再確認したりすることで、より質の高い介護サービスの提供につながるでしょう。
文章を書くことに苦手意識がある人も、書き方のポイントや注意点をおさえて、具体的な感想文を書いてみましょう。
【日本全国電話・メール・WEB相談OK】介護職の無料転職サポートに申し込む
スピード転職も情報収集だけでもOK
マイナビ介護職は、あなたの転職をしっかりサポート!介護職専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行います。
はじめての転職で何から進めるべきかわからない、求人だけ見てみたい、そもそも転職活動をするか迷っている場合でも、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

SNSシェア