ハンドル形電動車いす、安全利用ガイドライン公表 事故防ぎ活用を
《 ハンドル形電動車いすの一例 》
ハンドル形電動車いすを高齢者に安全に利用してもらうためのガイドラインと指導手順書が、全国福祉用具専門相談員協会の公式サイトで公表された。厚生労働省は今週、現場の関係者へこれを伝える通知を発出した。【鈴木啓純】
「貸与、または購入にあたっての指標の1つとして活用して欲しい」。厚労省は通知でそう呼びかけた。
近年、高齢者の間で幅広く普及しつつあるハンドル形電動車いすだが、利用中の深刻な事故が後を絶たない。ふくせんの調査によると、2008年から昨年までの死亡・重傷事故は66件。自動車との衝突や転倒・転落、歩行者とぶつかるなど様々なケースが報告されている。
今回のガイドラインと指導手順書は、厚労省の昨年度の老人保健健康増進等事業で作成されたもの。ふくせんは公表にあたり、「福祉用具専門相談員が本資料を活用し、利用者に対する適切な評価・指導を通じて、ハンドル形電動車いすの更なる安全利用の促進につながれば」と説明した。
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介護のみらいラボ編集部コメント
ハンドル形電動車いすは、見た目から電動三輪車などと呼ばれたりもする一見低速オートバイにも似た乗り物です。これについて厚生労働省が使用のガイドラインと安全に使用するための使用手順書を公表しました。
体力の低下した人にとって大変便利なハンドル形電動車いすですが、使用時に気を付けないと深刻な事故もおこるため、メリットデメリットを介護職が把握して、ご利用者に伝えることが望まれています。