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LIFEの評価指標、データ提出頻度等を統一へ~給付費分科会に厚労省が提案
厚生労働省は11月27日の社会保障審議会介護給付費分科会に、「科学的介護情報システム(LIFE)」の評価や入力に伴う負担を軽減するための見直し案を提示した。同じ状態を評価しているにもかかわらず現在は加算ごとに異なる評価項目や評価指標、データ提出頻度を統一する。次回改定ではLIFE対象サービスの拡大を行わない方針も示した。
LIFEについては、利用者の同じ状態を評価する項目であっても加算の様式によって項目名や評価指標、データ提出頻度が異なることが事務負担増加につながると問題視されている。
このため厚労省は、①入力項目の定義の明確化や複数の加算で重複している項目の選択肢を統一する、②データ提出頻度を「少なくとも3カ月に1回」に統一する、③同一の利用者で複数の加算を算定する場合に、算定する加算のデータ提出時期が揃うように一定の条件の下で初回のデータ提出に猶予期間を設ける―などの見直しを提案した。
関連加算の一部についてアウトカム評価を強化する見直しも行う。具体的には、④「褥瘡マネジメント加算」はサービス利用開始時点で褥瘡がある利用者が治癒した場合も新たに評価、⑤「排せつ支援加算」は尿道カテーテルの使用の有無も新たにアウトカムとして評価、⑥「ADL維持等加算」はADL利得値に影響を与えない範囲で要件を簡素化するとともに、「同加算(Ⅱ)」の算定要件におけるADL利得のカットオフ値(2以上)を引き上げる―などの考えを示した。
■「認知症加算」、「認知症専門ケア加算」は受け入れ要件を緩和
厚労省はこのほか、認知症への対応力強化や、口腔・栄養の改定の方向性も提示。認知症対応では、⑦通所介護等の「認知症加算」における利用者の受け入れ要件(認知症自立度Ⅲ以上の利用者割合20%以上)を緩和、⑧訪問系サービスの「認知症専門ケア加算」における「日常生活自立度Ⅲ以上の者の割合が1/2以上」の要件を緩和、⑨認知症の行動・心理症状(BPSD)を予防するための平時からの取り組みを評価する加算の新設―などを提案した。
口腔・栄養では、⑩介護保険施設の管理栄養士が入所者等の栄養管理に関する情報を他の介護保険施設や医療機関等の医師または管理栄養士と介護支援専門員に文書等で提供した場合を新たに評価―するとした。これにより、栄養管理における医療機関と介護保険施設の情報連携を促す。
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出典:Web医事新報
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介護のみらいラボ編集部コメント
社会保障審議会介護給付費分科会(11月27日)において、厚労省が「科学的介護情報システム(LIFE)」の評価や入力に伴う負担を軽減するための見直し案を提示。同じ状態を評価しているにもかかわらず現在は加算ごとに異なる評価項目や評価指標、データ提出頻度を統一します。また、次回改定ではLIFE対象サービスの拡大を行わない方針も示されました。