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職場・悩み 介護の転職お役立ち 2023/02/06

介護職員の退職理由の適切な伝え方は?経験談や引き留められた時の対処法を紹介

文/中村 亜美 pixta_47665282_M (1).jpg

「退職したいけど、職場に何て伝えればいいのだろう...」と悩む人も多いでしょう。
退職時は、なるべく穏便にスムーズに済ませたいものですね。
そこでこの記事では、退職理由の伝え方や退職するまでの具体的な流れを、筆者の経験も交えて紹介していきます。

1.介護業界の人手不足は深刻

「退職の意向を伝えたら、職場に強く引き止められた...」という経験をお持ちの方も少なくないでしょう。
ご存知のように、介護業界の人手不足は深刻です。介護施設側も、スタッフ数の確保は死活問題なのです。
実際に筆者も以前の職場で、退職する人と上司のトラブルをよく目にしていました。退職交渉が難航している様子を目の当たりにすると、「自分も退職する際、同じように引き止められてしまうのではないか」と不安な気持ちでいっぱいになり、なかなか言い出せなくなってしまいます。

では、なるべくスムーズにトラブルなく退職するには、どのような点に注意するべきでしょうか。

2.退職理由の伝え方・退職時の流れ

ここからは筆者の退職時の経験をもとに、退職時のポイントを解説していきます。

退職理由の伝え方

退職を決意した本当の理由は1つではなく、例えば次のような複数の理由が重なっていることもあるでしょう。

  • 人間関係
  • 環境
  • 待遇
  • モチベーション
  • 将来へのビジョン

筆者も人間関係などさまざまな理由が重なって退職を決意しました。しかし、ネガティブな理由を伝えてしまうと、「改善するから」と引き留められると考え、退職時には「県外に引っ越したい」という理由を選択しました。

県外に引っ越すことは決して非現実的な理由ではありません。 「県外に住むことが夢だったんです。今しかできないと思うので退職して新たなことをしてみたいんです」と伝えました。

退職後、実際に県外に引っ越したため決して嘘だった訳ではありませんが、実際に一番大きかった退職理由は別のことだったため、建前として「引っ越し」を使ったことになります。 「県外への引っ越し」は職場側も引き留めようのない理由であるため、スムーズに退職までが進んだことを覚えています。

また、どの退職理由を伝えるべきか悩んだ時は、引っ越し以外にも、「家庭の事情」など、「自己都合でやむを得ない内容」を選ぶと円満退職につながりやすいかもしれません。

退職した際の実際の流れ

退職時の流れ。

① 上司に退職の意思を伝える
② 施設長にも報告
③ 多忙な時期ということもあってか納得はしてもらえず、結局保留に...。時間を空けて再び施設長室に訪問し、退職交渉
④ 合意を得たら退職届を作成。施設長に提出
⑤ 退職

筆者の場合は、④退職届提出~⑤退職までの期間は約1か月でした。

基本的な流れは、「退職を伝えた後、退職届を提出する」ですが、職場によってはスムーズに話が進まないこともあります。しかし退職の意志を貫き、自ら行動することも大切です。自ら行動しないと、退職の話自体をうまくスルーされてしまう可能性もあります。

退職交渉のポイント

実は筆者は、数回の退職経験があります。
退職で特に大切だと感じたポイントは以下になります。

  • 状況に合わせる
  • 一般的によく使われる建前が自分に合うとは限らない
  • 固い意志をもつ
  • 周囲の目を気にしすぎない
  • 退職に関して、余計なことをあえて自分から話さない
  • 冷静さを保つ

誰しもが明るく前向きな気持ちで退職を決意するわけではありません。さまざまなことが重なって退職を決意するため、精神的に不安定になる人も少なくありません。

退職時はいかに冷静さが保てるかがカギになります。周囲の状況に合わせることは、冷静であるからこそできる行動です。
時には納得できないと思うことも起こるかもしれませんが、今一度深呼吸して冷静さを保てるようにしましょう。

3.引き留められた時の対処法

冒頭でお伝えしたとおり、人手不足が深刻な介護業界では、退職を引き留められるケースが少なくありません。

基本的に、引き留めは受け入れないほう良いいと思います。 一度退職の意思を伝えてしまったら、「いつか辞めるかもしれない人」という認識をもたれてしまい、上司や同僚からの信用度が下ったり、仕事がやりにくくなったりしかねません。

実際に筆者は「ほかにやってみたい仕事がある」という理由で退職の意思を伝えた時、引き留めに合ったことがありました。数回の面談によって最後は納得してもらえましたが、退職交渉に時間がかかってしまいました。

そのため引き留めにあった場合は、何度も何度も退職の意思を伝えましょう。どうしても納得してもらえない場合は、最終手段ではありますが、退職代行や内容証明郵便で退職届を送ることも、選択肢の1つとして考えてよいかもしれません。

4.退職時の失敗談と注意点

ここからは退職時に特に注意するべき点と、「退職時の失敗談」、そこから学ぶ「退職時の注意点」をご紹介します。

退職時の失敗談 「キャリアアップのために退職したい」と伝えたら...

ここからは、退職時の失敗談を紹介していきます。
これは私の同僚の話ですが、同僚が退職の際、「キャリアアップをしたいから退職したいです」と上司に伝えました。

同僚は人間関係などさまざまな理由で退職を決意したのですが、ポジティブな理由を伝えたほうがスムーズに話が進むと思い、「キャリアアップ」を退職理由に選びました。

しかし、その言葉を聞いた上司は激怒。実は、同僚は入社3年程度で、「介護職員初任者研修」や「たん吸引」の資格を取得した際、施設側が費用をかなり負担してくれていたのです。
上司からすれば、「キャリアアップのために施設側が十分費用を負担してきたのに、いいところだけ取って辞めるのか!」と頭にきたのだと思います。

失敗エピソードから学ぶ退職時の注意点

退職時に上司に話す理由は、建前であることが多いのも事実です。それ自体が悪いことではないのですが、選んだ理由次第では、トラブルに発展しまうケースもあります。
それを防ぐために、上司や介護施設側の捉え方までしっかりと想像した退職理由を伝えるべきです。

また、キャリアアップは良い退職理由と認識されがちですが、場合によっては、「もうこの介護施設で学ぶことはない」とも受け取られてしまうため、使う際には相手を選ぶなどの注意が必要です。

先の同僚のケースの場合、キャリアアップよりも「家庭の事情」などのほうが良かったかもしれません。もちろん嘘は良くないですが、立つ鳥跡を濁さず。最後まで相手の立場に立って考えることで、円満退職につながるでしょう。

5.自信をもって、堂々と次のステップへ

退職時は、多かれ少なかれトラブルはつきものです。特に介護業界は人手不足なため、退職を快く受け止めてくれる施設はまだまだ少ないように感じます。

退職を決意したら、ある程度腹をくくり覚悟を決めることも大切です。
自分で決めた道に自信をもって、堂々と次のステップに進むようにしましょう。

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中村亜美(Ami Nakamura)

介護福祉士

2007年に介護福祉士を取得後、特別養護老人ホームで介護職員として勤務。ユニットリーダーとしての経験もある。現在はWebライターとして主に介護系の記事を執筆している。

中村亜美の執筆・監修記事

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