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職場・悩み 介護職のお悩み 2020/09/08

#たんたん#ストレス#同僚#悩み#職場

介護の悩み相談 第6回 同僚の一つひとつの言動が気になってイライラします

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質問:

介護施設で働いている介護士です。現在はリーダー職として多くの職員を管理をする立場であるのですけど、同僚に対してイライラする事が増えてきました。具体的には、パット交換が遅い職員に対して「もう少し早くできないの?」と言ってしまったり、自分が先日伝えた事が出来ていない同僚を見ると「なんで私のいう事が聞けないの?」とイライラが積もっていくのを感じます。以前まで他人の言動は気にならなかったのですけど、リーダー職になって責任が大きくなってからは自分の思った通りに同僚が動かない事に対して大きなストレスを感じるようになりました。そのせいで最近は夜に仕事のことが気になって眠れなくなったり、家族に不機嫌な態度を示したり、実生活でも大きく悪影響を及ぼしているように感じます。どのように自分の感情と折り合いを付けていけばいいのか分かりません。

答え:イライラしているのは同僚の責任ではありません

最初に少し厳しいことを書いてしまいますが、あなたの感情が乱れているのは同僚の責任ではありません。不快だと感じたのは自分の責任で、解決できるのは自分しかいません。
なのでイライラの問題も「同僚にしっかり仕事をしてもらって自分の精神的な負担を減らす」のではなくて、「仕事ができない(と思っている)同僚に対してどうアプローチをするのか?」という解決法を探っていく必要があります。
相手に「自分はあなたのせいでイライラしている。何とかしろ!」というのは相手を萎縮させ人間関係を破綻させてしまうだけです。

基本的に他人の言動を変えるのは不可能だと思っていた方がいいと思います。

もし相手が仕事ができるようになって自分のイライラが減ったとしても、その後に新人が入ってきたり配置換えがあれば、環境が変わってしまうでしょう。
自分で職場をコントロールできるわけでもない限り、一生同僚の行動に振り回され続けてしまいます。
これは職場の問題ではなくてあなた自身の考え方の問題であるということを自覚した方がいいと思います。

相手に期待しすぎないことが大事

同僚ができないという事実に対して、資質を責めるというものよりも「何故できないのか?」ということを考えた方がいいです。具体的には以下の通りです。

『パット交換が遅い』

  • ・パット交換の時間が短いのではないのか?
  • ・もう一度パット交換についての技術の共有をした方がいいではないか?
  • ・逆に自分が早すぎるのではないのか?

『以前言ったことができていない』

  • ・口で言っただけで説明した気になっていたのではないか?
  • ・書式にした方が理解できたのではないのか?
  • ・一度で理解できる内容の話だったのか?

「できない」「自分がイライラしている」という現実は変えられません。

自分の感情を他人に何とかしてもらおうと思ったら、自分の予想だにしない行動を相手がして更にイライラを増やしてしまうことも多いです。

「相手に期待しすぎない」ということが職場の人間関係において非常に大事です。

相手に期待するからこそ自分でコントロールできないので「理不尽が起きた」とストレスを感じてしまいます。
「自分の伝え方が悪かったから、相手はミスを犯した」と思えた方が楽ですし、次の成功に繋がりやすいです。

改善できる問題点を見つけたら組織内で会議にかける

自分で解決すると言ってもなかなか一筋縄にいかないことは多いです。
その時は組織として問題を共有して環境を変えるということをした方がいいです。
あなたのイライラするという問題を掘り下げていくと一部は業務改善によって負担を下げることも可能です。
その時、注意して欲しいことは「◯◯さんが仕事が遅いから私は困っている」みたいな言い方をしないということです。
これをしてしまうと有意義な会議な時間が無駄になってしまいますし、職場内の人間関係に亀裂が入ってしまいます。

あくまで組織で解決できる問題と自分自身で解決できる問題を切り分けて問題と関わっていきましょう。

最後に......

「イライラする」という感情自体は非常に自然なものです。なので自分の中でうまく付き合っていく必要があります。
プライベートのストレスを仕事に持っていくだけではなく、仕事のストレスをプライベートに持っていくのもしない方がいいです。
口で説明してもなかなか難しいとは思いますが、仕事をする上で切り替えは非常に重要です。

仕事は人生を充実させるものであって、仕事がプライベートを侵食するのは本末転倒です。

まずは自分のストレスを抑えられるように職場の人間関係のあり方について考えてみるのもいいと思います。

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たんたん(深井竜次)

介護士ブロガー

1994年生まれ。保育士から介護士に転職ののち、特養・ユニット・ショート・有料の介護施設での経験を生かして情報発信を行なう。介護士と副業のブログで月収100万円を超えた経験談を発表し介護業界で注目される。介護現場の現実を踏まえた率直な意見で知られている。

たんたんの執筆・監修記事

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