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職場・悩み 悩み相談 2021/03/23
介護士ブロガーたんたんさんが回答!お悩みQ&A

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介護の悩み相談 第16回 失業し、未経験で介護施設への就職活動。どんな施設を選ぶべきか

失業し、未経験で介護施設への就職活動。どんな施設を選ぶべきか.jpg

質問:コロナの影響で退職する事になりました。介護職に転職したいですが、どんな施設がいいのでしょうか

私は現在28歳の女性です。前職は事務職をしていました。それが先日コロナウイルスによる人員削減の影響を受けて退職することになりました。
失業しましたが、次の仕事として以前から興味があった介護職の仕事を始めてみたいと思い、様々な施設のホームページを見ているうちに、どの施設で働けばいいのか分からなくなってしまいました。

介護職は世間的にもブラックと言われる施設があり、当たり外れが激しい仕事だと私は認識しています。せっかく興味があるのに職場との相性や労働環境が悪くて再び退職になるのはできるだけ避けたいと思っています。
自分で施設を探そうと思っても、介護職の知り合いはいなくて口コミのつてはなく、企業ホームページにもいいことばかりが書いていて信用できないです。
未経験者におすすめな施設の選び方を教えていただけませんでしょうか。

答え:最初で働く施設はキツイ施設の方がいいです

最初に働くべき施設の特徴としては「キツイけどスキルや知識が身につきやすい職場」です。質問者には申し訳ないのですけど、最初に苦労をすることに関しては受け入れて欲しいです。

というのも介護職の仕事は最初の数年でいかに基礎的な介護技術を身に付けられるのか?が鍵になってくるからです。
なので多くの介助をする機会のある老健(介護老人保健施設)や特養(特別養護老人ホーム)で働く事を個人的にはオススメします。

特養や老健は介護度が高い人が利用しやすいので基礎的な「入浴介助・排泄介助・食事介助」を多くこなすことができます。

逆に有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などだと身体介助を必要としない利用者や多かったりするので基礎的な介助のスキルを高められずに、いざ転職する時の選択肢が少なくなってしまいます。
転職できたとしても基礎的な技術を身に付けていないと転職後に苦労することになります。

特に介護職は最初の数年で得たスキルや知識が基盤になるので、最初の数年は希望する施設ではなくてもスキルを得る事を重要視して施設を選んだ方がいいと思います。

主体的に経験やスキルを得る動きをしないと何年働いてもキツイのは変わらないです

介護の仕事は奥深い物で、学ぶべきことは多岐に渡ります。現場での経験はもちろん研修会に参加したり資格勉強をしたり世の中のニュースをチェックしたりすることもあります。

そして何より人と関わりが仕事であり、正解のない仕事なので、様々な切り口から支援をしていく必要があり、とても繊細で難しい仕事です。

世の中では「介護は誰でもできる仕事」とか言われたりしますが、「誰でも始めることはできる」の勘違いです。続けられるかは別です。
実際に「月収50万円積まれても介護の仕事はできない」と僕に元介護職の友人は言っていました。

その仕事を長く続けていくためには常に目標を持って成長をし続ける必要があります。
新しいスキルや知識を得て現場で役立てた時に、介護の仕事の楽しさを感じることができます。

逆にスキルや知識が低い水準のまま働いていると、仕事を任せてもらえなかったり、毎日同じ仕事を繰り返すことになって介護の仕事が楽しくなくなってしまいます。

自分の中で多くの選択肢を確保することが介護の仕事を長く続けるための秘訣です。

他職種からの介護職への転職でいきなり正社員はリスクが高い

質問者は事務職を前職でされていたとのことですが、一般職から技術職である介護職への転職では以前の仕事とのギャップに苦しむ人が多いのは事実です。

直接的に関わる人も増えますし、その中でも認知症を患っている人もいたりするので、自分が今まで持っていた常識が覆ることが多いです。

また介護施設の数も非常に多いので、業界未経験でコネクションがない状態で自分一人で転職先を探すのは大変ですし、自分の想像と違った施設に転職して苦しむことも考えられます。

なので最初はいきなり正社員として施設で働くのではなくてボランティアや派遣やパートみたいな形でいくつか経験し、介護施設の雰囲気を知った方がいいと思います。
介護職として働くためには最低限「介護職員初任者研修」の資格は持っておいた方がいいと思いますので、資格を取得してから働き始めるのもいいと思います。

個人的には最初は派遣という形で働いた方がいいと思います。
いきなり正社員で働いて施設が合わなかったらまた転職せざるを得ず、履歴書で短期離職の履歴が残るので次の転職で不利になってしまうこともあります。
派遣の場合は派遣会社を変えずに施設を変えれば履歴書にも派遣会社で1社で働いた実績になります。
もし施設が自分に合わなくなれば担当者に相談して次の派遣先にいくことができます。
派遣先が良ければ施設の人に交渉して正社員として雇って貰えばいいのです。

「転職・就職はガチャみたいなもの」という言葉がありますが、派遣はそのガチャを1社にいる扱いで回し続けることができますので、未経験で業界に疎い人には非常にオススメです。
派遣だとパートより時給が高いことも多いですし、未経験や無資格の人に合わせた派遣先を紹介してくれます。
派遣会社を利用することで、担当者が必ず一人つくので疑問に感じている事を聞いてみるのもいいと思います。

また「紹介予定派遣」という派遣で働いて、正社員で雇ってもらえるというシステムもあるので活用してみましょう。
派遣会社や転職エージェントは転職のプロで様々な施設の情報を持っているので、積極的に利用していきましょう。

介護職で働くには強い覚悟や意思が必要

介護士で働くことは非常に覚悟が必要だと多くの介護職員の退職を見てきて感じます。

人と関わる以上人間関係のトラブルに巻き込まれるリスクもありますし、今ならコロナウイルスの最前線で戦うことが求められます。

基本は肉体労働なので、怪我をすることもあります。
僕も腰を痛めて休職したこともありました。
中には腰の痛みが完治せずに腰痛を抱えながら働いたり、それが元で他の仕事に転職した人も多いです。
そういう仕事なので僕も安易に介護職の仕事をオススメすることはできません。

それでも介護の仕事で身に付けた経験やスキルは一生物です。
介護の仕事はなくなることがないので、続けようと思えば一生続けることができます。
手に職を得たい人にはいい仕事だと思います。
だからこそ、強い覚悟を持って仕事をする必要があると思います。

少し質問者の方には厳しい記事になりましたが、好きな仕事を好きであり続けるためには成長が必要不可欠なので、頑張って欲しいと思います。

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プロフィール

たんたん(深井竜次)

介護士ブロガー

介護士ブロガーたんたん(深井竜次)さん

1994年生まれ 保育士から介護士に転職ののち、特養・ユニット・ショート・有料の介護施設での経験を生かして情報発信を行なう。介護士と副業のブログで月収100万円を超えた経験談を発表し介護業界で注目される。介護現場の現実を踏まえた率直な意見で知られている。ブログ:介護士働き方コム 著書:月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方(KADOKAWA)

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