介護の悩み相談 第18回 介護の仕事を始めてから人間関係の幅が狭くなっているのを感じる

質問:介護士の仕事を始めてから、同じ職場の人以外の人間関係が狭くなったように感じます
去年専門学校を卒業し、介護施設で1年目の新人です。
コロナもあって忙しいし職場の規制も多いのですが、初めて自分が好きに使える自分の給料ももらい、毎日が新鮮で充実した介護士ライフを送っていました。
でも夢中で仕事をしていて、気がつくと学生時代の交友関係が無くなって人間関係が職場(介護業界)だけになってしまいました。
周りの友人が社会人になって忙しくなったこともあって、時間の都合が合わなくなった事や、自分自身が忙しくて遊ぶこともできず家と職場を往復する日々を過ごしていることを不安に感じることも増えてきました。
答え:人間関係の幅を広げたいなら新たな挑戦を始めた方がいい
確かに大人になると人間関係の幅が狭くなってしまうのを感じることが多いです。
関わる人の中心が同僚や家族が中心になって、なかなか広がって行かないと感じている人は多いです。
また恋愛的な面でも「出会いの場が職場ぐらいしかない」と嘆いている人にも多く会ってきました。
相談者は学生時代の交友関係が薄くなっていることを悩んでいますが、それは仕方ないことです。
お互い仕事をしていて都合を合わせることも大変ですし、相手も新しい人間関係を作っているので過去の人間関係が薄くなるのは仕方ないです。
大人になってからの人間関係で大事なことは「自らが進んで人間関係を作っていかないといけない」ということです。いろんな場所やコミュニティーに足を運んで人と関わる主体性が必要なのです。
会社のみの人間関係で不安を感じるのなら、プライベートで趣味などで仲間と繋がる努力が必要です。実際に僕も趣味であるカードゲームや副業でしていたブログで繋がった友人と遊ぶことが多いです。
これらの人間関係は趣味や副業でいろんなん場所に足を運んでいるから形成されています。人間関係の幅が狭いなら幅を広げるように、行ったことない場所やコミュニティーに勇気を出して踏み出すことが大事です。
社会人になるとコミュニケーションの場を見つけて飛び込まなくてはならない
普通に職場と家を往復するような生活を続けていたら、過去の人間関係が希薄になって関わる人の種類が減ってしまいます。仕事関係の人間関係は広がったかもしれませんが、それはだいたい利害関係で繋がっているだけです。
よく「定年退職した人が退職してから急に人が離れた」という話を聞きませんか?それは職場以外での人間関係を作れなかったからです。
職場の人間関係は基本的に自分が職場にいなくなったら9割消えてなくなります。
なので出来るだけ職場以外の人間関係を作ることを頑張るべきだと思います。
「仕事で疲れて休みの日は寝て過ごす」人は多いかもしれませんが、その時間の使い方を繰り返していると待っているのは孤独です。最近は「孤独でも毎日が充実していたらいいのではないか?」みたいな若者の意見を聞くことが増えましたが、孤独に適応して楽しく生きていける人はものすごく少ないです。
実際にイギリスでは国を挙げ「孤独担当大臣」を置いて孤独に対しての支援政策が出ています。孤独はそれほど大きな社会問題で、健康や治安維持の観点でも重大な問題として取り組む国が出ているのです。
なのであまり孤独を軽視しない方がいいと思います。
危機感を持って自ら人間関係を作ることも意識して損はないと思います。
最近は「オンラインイベント」「マッチングサービス」みたいなネットを通した人間関係を構築する人も増えてきました。更にコロナ禍の影響で気軽にオンラインで繋がることもできるような世の中の流れもあるので、逆に人間関係を構築しやすくなっているように感じます。
僕もネットで知り合った人と会うこともあります。介護職なら介護職同士で繋がれるサービスもあるので活用するのもいいと思います。
今一度伝えますが、「待っていれば人がやってくる」という考えは捨てましょう。意識的に人のいる場所にいくことで初めて人と繋がることができるのです。
社会人になると趣味の重要性が増します
僕は社会人になってから趣味の重要性が増してくると思っています。趣味が仕事のストレスを軽減させるだけではなくて、仕事だけでは足りない人間関係の補完をしてくれます。
僕はカードゲームが趣味なのですが、大体休みの日は同じ趣味を持つ人と集まって一緒に練習をしたり大会に遠征をしたりみたいなことをしています。
一緒に食事を食べることもありますし、他の遊びを一緒にすることも多いです。
学生時代の友人や以前の職場の同僚はどちらかというとたまにLINEをする程度です。
ある趣味で知り合った友人と他の趣味を始めて新たな人間関係を作るみたいなことも多いです。なので個人的には社会人の人間関係で一番簡単で広がりやすいのが趣味だと思っています。あとできれば自分一人で完結する趣味よりも誰かと一緒に何かする趣味の方がつながりやすいと思います。
趣味の話は職場の同僚やお客様にしても喜ばれることが多いので、いい話のネタにもなります。
ちなみに趣味の友達がいい仕事を紹介してくれることもありますし、自分が困っている時に助けてくれることもあります。
なので社会人になったら出来るだけ夢中になれて仲間と繋がれる趣味を一つ持っておくのはいいと思います。
忙しいからこそ、人間関係の構築は頑張った方がいい
「忙しくて趣味や人と遊んだりできない」と悩んでいる人が多いかもしれませんが、忙しいからこそ人と関わった方がいいと思っています。
職場と家を往復するような日々を送っていたら、どこかでストレスが溜まって長く仕事を続けることができなくなってしまいます。
職場にいる時にしてもプライベートにしても人間関係の充実が余裕を作ります。「仕事をしていればいい」ということは絶対にありません。プライベートと仕事は表裏一体です。
両方頑張ることが大事です。
趣味を通して職場の人間と交友を深めて趣味友になることもあります。「学生時代は良かった」という人も多いですが、個人的には金銭的な部分でも余裕がある大人の方が楽しいです。
良い社会人生活を送るためには余暇の過ごし方は非常に大事です。
過去の人間関係を大事にするのも良いことではありますが、新しい人間関係作りを妥協して良いわけではないです。
是非この記事を読んだら少しでも休日の過ごし方や人との関わり方を考えて欲しいですね。
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たんたん(深井竜次)
介護士ブロガー
1994年生まれ 保育士から介護士に転職ののち、特養・ユニット・ショート・有料の介護施設での経験を生かして情報発信を行なう。介護士と副業のブログで月収100万円を超えた経験談を発表し介護業界で注目される。介護現場の現実を踏まえた率直な意見で知られている。ブログ:介護士働き方コム 著書:月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方(KADOKAWA)