苦手な同僚と2人で夜勤の対応をするのがストレス...上手な対処法は?|介護職のホンネ相談室(1)
文/中谷ミホ(介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士)仕事でのお悩み、誰に相談していますか?身近な家族や友人に話せるけれど、職場の状況を100%伝えきるのは難しいものです。とはいえ、先輩や同僚にも言いにくい「ホンネ」もあるでしょう。ちょっとしたモヤモヤから周囲に相談しにくいお悩みまで、皆さんからのホンネの相談に、現場経験20年以上の先輩介護職が回答します。
今回のお悩み
夜勤のシフトで、特に苦手な同僚と2人きりで対応することが多く、毎回ストレスを感じています。その同僚とは意見が合わず、業務中のやりとりがスムーズにいかないため、余計に疲れてしまうのです。また、夜勤の長時間勤務がさらにストレスを増幅させています。
最近では、苦手な同僚との夜勤が近くなると気分が沈んでしまいます。何かよい対処法があれば教えてください。
先輩介護職の回答
まずはストレスを軽減する対処法を試す。それでもつらければ上司に相談を
苦手な同僚との夜勤が精神的な負担になっているのですね。夜勤は長時間で疲労もたまりやすいので、苦手な人との摩擦がさらに大きく感じられるものです。
今回は、苦手な同僚との夜勤で感じるストレスを軽減するための対処法をご紹介します。
苦手な同僚と2人で夜勤をすることになったら?4つの対処法
対処法①:必要最低限のコミュニケーションにとどめる
まずは、仕事上のコミュニケーションを必要最低限にすることを心がけましょう。苦手な同僚と適度な距離感を保つことで、余計なストレスを減らせます。
ただし、情報共有や報告、確認はしっかりと行うことが大切です。
たとえば、「これから休憩に入ります。Aさんが寝る前にトイレに行きたいと言っていたので、コールがあったときは対応をお願いします」「夜間、Bさんが何度か不眠を訴えていたので、日勤のスタッフに伝えて対応をお願いしましょう」といった具合です。
もちろん、自分の業務をサポートしてもらったり、アドバイスをもらったりしたときには、感謝の気持ちを言葉にして伝えることも大切です。表面的でもかまわないので、「ありがとうございます」と伝えることで、良好な関係を保ちやすくなるでしょう。
対処法②:割り切って夜勤を乗り切る
苦手な同僚との夜勤を避けられない場合、意識の持ち方を少し変えると気が楽になるかもしれません。「今月は3回も夜勤が一緒か......」と憂うつになるのではなく、「今月はたった3回だけ夜勤を乗り切ればいい」と考えてみましょう。
このように割り切ると、憂うつな夜勤も前向きに思えるようになるはずです。リラックスして夜勤に臨めるようになるでしょう。
対処法③:夜勤の休憩時間や夜勤前後にリフレッシュする
夜勤の合間の休憩時間をリフレッシュタイムに充てましょう。
たとえば、深呼吸で心を落ち着かせる、肩や首のストレッチで体をほぐす、イヤホンで好きな音楽を聴いてリラックスするといった、手軽にできるリフレッシュ方法をぜひ取り入れてみてください。
さらに、夜勤の前後にはしっかりと睡眠を取り、趣味や運動でリフレッシュすることで気分転換できます。
心が疲れていると、ちょっとした相手の言動にも敏感に反応してしまいがちです。普段から自己ケアに努めることで、相手の行動を受け流す力も身につくでしょう。
対処法④:信頼できる上司や同僚に相談する
どうしてもつらい場合は、信頼できる上司や同僚に相談してみましょう。
客観的な視点を持つ人からアドバイスを得ることで、同僚との関係を改善できるかもしれません。また、上司に相談することで、シフトの調整やペアの組み合わせを見直してもらえる場合もあります。
ただし、相談する際には、感情的にならずに具体的な事実やエピソードに基づき、「個人的な不満」ではなく、どのような問題が発生しているのかを具体的に説明したうえで、「業務上の改善案」として伝えることが大切です。
たとえば、「同僚の○○さんとの夜勤では、コミュニケーションがうまくいかず、業務に支障が出ていると感じています。効率的に業務を進めるためにシフトの組み合わせを検討していただけないでしょうか」といった具合です。
このように説明することで上司の理解を得やすくなり、前向きな対応をしてもらえる可能性が高まるでしょう。
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