季節を楽しむ【塗り絵カレンダー】2021年12月:クリスマス
構成・文/介護のみらいラボ編集部 イラスト/深蔵毎日の会話が広がる! 「クリスマス」の豆知識
ここからは、ぬり絵カレンダーのテーマにまつわる豆知識をご紹介します。季節の話題を現場でのコミュニケーションに役立てましょう!
「クリスマス」の起源を知っていますか?
クリスマスを「イエス・キリストの誕生日」だと思っている方も多いかもしれませんが、そうではありません。聖書にもキリストの誕生日に関する記録は残されておらず、その正確な日付はわかっていないのです。そのため、クリスマスは「イエス・キリストの誕生日」ではなく、「イエス・キリストの誕生をお祝いする日」と定義するのが正しいそうですよ。
だとしたら、なぜ12月25日が「イエス・キリストの誕生をお祝いする日」になったのでしょうか。実は、こちらも諸説あって正確なところはわかっていません。ですので、ここではいろいろある説の中から、「冬至の祭り」が起源だとする説を紹介しましょう。
キリスト教が拡大したローマ時代、ヨーロッパでは冬至のお祭りが盛んに行われていました。ご存じのとおり、冬至は「1年のうちで日が出ている時間が一番短くなる日」。つまり、この日を境に日照時間がどんどん長くなっていため、冬至のお祭りは「太陽の生誕祭」とも呼ばれていました。そして、「冬至に新しい太陽の神様が生まれ、世界が更新されていく」という考え方は、いつしかキリストの生誕を祝う流れと結びつき(初期のキリスト教では、太陽はキリストの象徴とされていました)、民衆の間に広まっていくことになります。そうした背景の中、当時の教会がローマ暦の冬至に当たる12月25日をキリストの生誕祭と定め、現在のクリスマスの原型になったのだそうです。
そのクリスマスが、日本に初めて伝えられたのは1552年のこと。山口県山口市にキリスト教の宣教師としてやってきたフランシスコ・ザビエルが、信徒を集めて降誕祭のミサを行ったのがはじまりだとされます。その後、1612年に禁教令(キリスト教禁止令)が発布されますが、明治政府がキリシタン放還令(1873年)を出したことで、クリスマスも解禁。明治後期になると、キリスト教信者であるかどうかにかかわらず、クリスマスが浸透していきました。
[参考]
『クリスマスの文化史』(若林ひとみ/白水社)
『子どもに伝えたい年中行事・記念日』(萌文書林編集部/萌文書林)
『12月、山口市はクリスマス市になる』(山口商工会議所) http://www.xmas-city.jp/concept.html
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