季節を楽しむ【塗り絵カレンダー】 2022年6月:入梅(梅雨入り)
構成・文/介護のみらいラボ編集部 イラスト/深蔵
毎日の会話が広がる!「入梅」の豆知識
ここからは、ぬり絵カレンダーのテーマにまつわる豆知識をご紹介します。季節の話題を現場でのコミュニケーションに役立てましょう!
なぜ「梅の雨」と書くようになった?
「入梅(=梅雨に入る日)」は、「節分」や「八十八夜」、「二百十日」などと同じ雑節の一つで、暦の上では6月11日ごろにあたります。ただし、実際の梅雨入りは年や地域によってまちまち。南北に長い日本では、沖縄と関東甲信地方で1カ月ほどの差があります。
なお、雑節というのは、季節を知るための目安として中国で生まれた「二十四節気※」の補助をするために考えられた、日本独自の暦のこと。もともとは日本でも二十四節気を活用していましたが、中国生まれの暦と日本の気候や農作業のスケジュールの間にずれがあったため、日本の気候にあわせた暦として雑節が作られたそうです。
さて、梅雨の雨は、作物に恵みをもたらしたり、水源を潤したりすることから、私たちの暮らしに欠かせないものとなっていますが、なぜ漢字で「梅の雨」と書くのかをご存じですか? その由来にはさまざまな説があるため、ここでは一つだけピックアップしてご紹介します。
時期的にじめじめと湿気が高く、黴が生えやすいため、はじめは「黴雨」という字が使われていたのだとか。しかし、ちょうど梅の実が熟す時期でもあることから、同じ「バイ」の音を持つ「梅」の字が当てられるようになり、いつしか「梅雨」と書くようになったとされています。言ってみれば、「梅を実らせる雨」というわけですね。ちなみに、「梅雨」をつゆと読むのは、雨の「露」に由来するそうです。
※1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもので、農業に携わる人たちが季節をより正確に知るための目安。春分、秋分、夏至、冬至などは、すべて二十四節気です。
[参考]
『12ヶ月のしきたり 知れば納得!暮らしを楽しむ』(新谷尚紀/PHP研究所)
『子どもにつたえたい年中行事・記念日』(萌文書林編集部編/萌文書林)
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