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仕事・スキル 介護士の常識 2020/05/28

#特養#老健#老人ホーム#職場#訪問#施設の種類#介護施設#佐野勝大

介護職の働く介護施設の種類 それぞれの違い~自分に合った施設を探す

文:佐野勝大 編集者・ライター commonsense_20200528.jpg

介護職の活躍の場は、実にさまざま。施設、高齢者の自宅、病院など、多彩なフィールドで働くことができます。そこで今回は、それぞれの特徴を紹介します。しっかり理解を深めて、自分にぴったりの職場を見つけましょう。

こんなにいっぱい!介護職が活躍する主な介護施設・介護のサービス一覧

介護職には、多彩な活躍のフィールドが存在します。それぞれの違いを理解することが、就職や転職を成功させるための第一歩。
では、どんな活躍の場があるのでしょうか。
主な活躍の場は、「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「有料老人ホーム」「デイサービス」「デイケア」「グループホーム」「サービス付き高齢者住宅」「訪問介護」「病院」。
入居型の施設もあれば、通所型の施設もあり、高齢者の自宅に通っている人もいれば、病院で働いている人もいます。
では、それぞれの特徴をご紹介します。

・特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)

主に社会福祉法人などが運営している、入居型の公的な介護施設。終のすみかとなることも多い施設です。在宅での生活が困難な要介護の高齢者を対象とした施設で、生活全般のサポートを担います。
通常要介護度は3以上でないと入居できません。民間の施設とくらべて要介護度が高い利用者が多いのが特徴です。

・介護老人保健施設

老健とも呼ばれます。入居型の公的な介護施設のひとつで、介護が必要な高齢者の自立を支援します。
通常要介護1~5の入院治療が不要な方が対象です。 医師の管理のもとで日常のケアを行うほか、作業療法士や理学療法士などによるリハビリテーションに力を注いでいます。
基本的に要介護度を下げ、自宅などに帰れるようにすることが目的の施設です。

・有料老人ホーム

食事・入浴・排せつ・洗濯・掃除をはじめ、入居している高齢者が日常生活を送るうえで必要な介護サービスを提供します。
主に民間企業が運営しており、「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」など複数の種類があります。通常年齢制限はありますが、介護がいらない時から入居できるところが多いです。
施設によって要介護度や医療の必要性が高くなると退去しなければいけないところもあります。カジュアルな施設から高級ホテルのような施設までさまざま。

・デイサービス(通所介護)

普段は自宅で過ごしている高齢者のための施設で、健康チェック・食事・入浴・レクリエーションなどのサービスを提供します。通常要介護1以上。
週に数回通ってもらうことで、本人とその家族の負担軽減に貢献しています。

・デイケア(通所リハビリテーション)

「デイサービス」同様、普段は自宅で生活している高齢者が対象となる通所施設です。通常要介護1以上。
健康チェック・食事・入浴・リハビリテーションが受けられます。作業療法士や理学療法士が常駐しており、より専門的なリハビリテーションを通して、高齢者の機能回復を目指しています。退院後のリハビリテーションにも有効です。

・グループホーム(認知症対応型共同生活介護)

認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る入居型の施設。認知症の進行を遅らせることを目的に、家事など身の回りのことをできるだけ利用者自身で行っています。地域に密着した介護サービスとしても有名です。
急性でない認知症の要介護1以上の方が対象です。

・サービス付き高齢者住宅

サ高住とも呼ばれます。介護施設ではなく、高齢者が安心して暮らせるバリアフリー構造の賃貸住宅で、住まいとケアが別契約です。
自立の方から要介護の方まで、さまざまな方が入居。訪問介護事業所などを併設しているケースが多く、そこを通して介護サービスを提供しています。
比較的要介護度が低い方が入居していて、医療や介護の必要性が上がると退去しないといけなくなる施設もあれば、亡くなるまで居住可能な施設もあります。
住宅のため、国土交通省と厚生労働省が所管です。

・訪問介護

施設で介護を行うのではなく、高齢者の自宅を訪問して料理や掃除、洗濯などの家事や、食事・入浴・排せつなどのケアを行うのが特徴。
住み慣れた自宅で暮らし続けたいという高齢者の心強い存在です。
身体介護・生活援助・介護タクシーなどの通院等乗降介助もあります。
通常、対象は要介護1以上です。利用料が1割負担だと数百円単位からで気軽に利用されています。

・病院

病気やケガで訪れた人に対して、医療サービスを提供する施設。身体の自由がきかない入院患者への食事・入浴・排せつ・移動のサポート役として活躍します。
介護施設と違い、看護師の補助的な役割が強いのが特徴です。また、医療の必要性が高い高齢者のための介護医療院は病院と併設だったり、病院の中にあることが多いです。

介護施設によって仕事内容や求められる役割、働き方はさまざま

介護施設、高齢者の自宅、病院など、介護サービスを提供する場は実にさまざま。それぞれ仕事内容や求められる役割、働き方は異なります。

例えば、入居型の施設であれば夜勤があるケースが多いでしょう。
また、「デイサービス」の介護職は、送迎車でのお迎えも仕事のひとつ。認知症の高齢者が共同生活を行う「グループホーム」の介護職は、介護というよりも支援という側面が強いのが特徴です。

高齢者の自宅を訪問する「訪問介護」の介護職は、身体介護のほか、家事や日用品の買い出しなど生活援助も大切な仕事。また1対1で高齢者とじっくり向き合うワークスタイルです。
そのほか、病院で活躍する介護士は、看護助手として働くこともあり、カルテ整理など看護師のサポート業務も担うことになります。
医療のプロ集団の一員として活躍できるでしょう。

就職、転職を考える際は、ぜひそれぞれの違いを理解したうえでアクションを起こすようにしましょう。

自分にぴったりの職場を見つけるためにやるべきこと

それぞれの活躍のフィールドについて理解を深め、自分が目指すべき道を定めたら、次にやるべきことは情報収集。ホームページや求人サイトなどで、施設や事業所の情報に目を通していきましょう。

職場選びをする際は、つい収入や休日に目が行きがち。もちろんそれらも大切ですが、運営母体の理念や自分と同じような立場で入職した人たちが数年後・十数年後に給与や職位がどうなっているかなど、将来のキャリアパスなどもしっかりチェックするようにしてください。長く働ける職場かどうかを見極めるために、職員の定着率にも注目しましょう。

また、施設見学を実施している場合は、積極的に参加して職場の雰囲気を肌で感じることが大切です。その際に接したご利用者や職員たちの対応は、自分に合う職場かどうかの判断材料になると思います。

就職や転職は、人生の大きなターニングポイントのひとつ。事前にしっかり準備をして、「一生モノの職場」を見つけてください。

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プロフィール

佐野勝大

編集者・ライター

雑誌編集者を経て独立。多数のウェブサイト・雑誌でインタビュー記事などを執筆。介護雑誌『介護のことがよくわかる本』の編集ライター、介護施設情報サイト、マイナビ介護職など、介護現場の取材を多く行っている。

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