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仕事・スキル 介護士の常識 2024/10/27

#介護職向け歳時記

12月の行事や記念日一覧|お祝いに合った行事食も紹介

構成・文/介護のみらいラボ編集部 thumb_2410_8.jpg

1年の締めくくりにふさわしく、12月にはさまざまな行事や風習、記念日がそろっています。クリスマスや大晦日、冬至、大掃除、お歳暮などはその代表例でしょう。また、忘年会や納会といった会食の機会が増えるのも12月の特徴です。「師走」と呼ばれるように何かとあわただしい時期ではありますが、介護施設でも伝統行事にちなんだイベントやレクリエーションを行って、楽しい年末年始を迎えしょう。

この記事では、12月の行事や行事食について詳しく解説します。12月のイベントやレクリエーション、行事食に悩んでいる介護職の方は、ぜひ参考にしてください。

1.12月の行事・記念日

12月は和風月名で「師走(しわす)」と呼ばれています。師走の語源にはさまざまな説がありますが、よく知られているのは、「師が馳せ走る」ほど忙しいことを表しているという説です。ここで言う「師」とは、僧侶や神社で参拝客の世話をする「御師(おんし)」と呼ばれる人のことで、12月は僧を迎えてお経を読んでもらったり、神社や寺を参拝したりする人が増えるため、非常に忙しくなります。

二十四節気(※)では、12月7日頃が「大雪(たいせつ)」、12月21日頃が「冬至」にあたり、暦の上では冬に分類されます。なお、大雪は本格的な冬が到来し、平地でも雪が降ることを指し、冬至は1 年のなかで昼の長さが最も短くなる日を指します。
※1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの。立春や春分、夏至なども二十四節気です。

12月の誕生花は華やかで美しい赤バラで、花言葉は「情熱」「愛情」「美」です。以下では、12月の代表的な行事や記念日を取り上げて、それぞれの風習、過ごし方などを解説します。

●関連記事:【12月】高齢者向けレクリエーションのアイデアと実施のポイント

針供養:12月8日

針供養は、錆びたり折れたりして使えなくなった縫い針を供養して、裁縫の上達を願う行事です。一般的には2月8日と12月8日が針供養を行う日とされており、使えなくなった針を神社や寺に納めたり、自宅でやわらかいもの(豆腐やこんにゃくなど)に刺して供養したりします。

針供養の起源ははっきりしませんが、9世紀頃に中国から伝わったという説が有力なようです。その後、平安時代には針供養のお堂が建てられ、江戸時代以降は各地の神社で針供養が行われるようになりました。

なお、2月8日と12月8日は「事八日」(何かを始める日、または納める日)と呼ばれており、この両日には「お世話になった道具に感謝して、針仕事を休むべき」とされていたことから、針供養の日になったそうです。

冬至:12月21日頃

冬至は二十四節気の1つで、12月21日頃にあたります。この日は1年で最も日照時間が短く、太陽の力も弱くなるため、かつては「最も死に近い日」と考えられていました。冬至を境にして日照時間が長くなることから、陰の気から陽の気へ向かう重要な日とも言われています。

冬至には、厄払いの意味を込めてゆず湯に入る風習があります。古くからゆずの香りは邪気を払うと言われており、昔は大事な儀式の前にゆず湯に入って身を清めていたのだとか。また、ゆずは実が付くまでに長い年月がかかるので、ゆず湯に浸かることで「長年の苦労が実る」とも考えられていました。

「ゆず湯に入ると1年中かぜを引かない」との言い伝えもありますが、この言葉はあながち間違いではありません。ゆずは血行を促進して体をあたためてくれるため、かぜの予防はもちろん、冷え性や腰痛の緩和などの効果も期待されています。

(出典:国立国会図書館レファレンス共同データベース「ゆず湯の効能を知りたい。」

クリスマス:12月25日

12月25日のクリスマスは、イエス・キリストの生誕をお祝いする日です。その昔、ヨーロッパでは冬至をお祝いするお祭りが盛んに行われており、冬至には「新しい太陽の神様が生まれ、世界が更新されていく」と考えられていました。そして、その考え方はいつしかキリストの生誕を祝う流れと結びつき、当時の教会がローマ暦の冬至に当たる12月25日をイエス・キリストの生誕祭と定めたことで、クリスマスの風習が世界中に広まったのだそうです。

日本におけるクリスマスは、1552年に山口県で行われたミサから始まったとされています。その後、バテレン追放令や禁教令の発令によって、いったんはクリスマスの風習がなくなりますが、明治時代にあらためてクリスマス文化が到来。東京・銀座のスーパーマーケットが集客目的でクリスマスセールを行ったことで、庶民にもクリスマスが受け入れられていったそうです。その後、12月25日が「大正天皇祭」という祭日に定められたことで、全国にクリスマスの風習が広がりました。

●関連記事:高齢者に喜ばれるクリスマスレク5選!イベントを盛り上げるコツも

大晦日:12月31日

旧暦では毎月の最終日を「晦日(みそか)」と言います。その考え方を当てはめるなら、12月31日も晦日の1つですが、12月の最終日は1年の締めくくりにあたる大事な日です。そのため、12月31日には特別に「大」を付けて、「大晦日」と呼ばれるようになりました。

大晦日は正月に迎え入れる歳神様(新しい年に幸福と豊作をもたらす神様)をまつる準備の日でもあるため、昔は大晦日から家にこもって夜通し祈願する「年ごもり」をするのが一般的でした。しかし、時の流れとともにそうした風習は変化し、現在は初詣に出かけて家内安全や商売繁盛を祈願するようになっています。

そのほか、長寿や健康を願う年越しそばを食べたり、1年の悪いものを洗い流すために年の湯を楽しんだりするのも、大晦日の伝統的な風習です。

なお、門松や鏡餅、しめ縄などのお正月飾りは、30日までに飾るのが基本です。31日に飾るのは、「一夜飾り」と言って縁起が悪いとされているので覚えておきましょう。

2.12月の行事食

バラエティに富んだ行事・記念日がそろっている12月は、行事食も多彩です。1年の最後を飾る月でもあるため、家庭の食卓も豪華になりやすいでしょう。ここからは、介護施設のイベントやレクリエーションにも活用できる、12月の行事食を解説していきます。

お事汁:針供養

前述したように、針供養が行われる「事八日」は、何かを始める・納める大切な日であるため、無病息災や五穀豊穣を願って「お事汁(おことじる)」を食べる風習があります。

お事汁は野菜がたくさん入ったみそ汁で、里芋、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃく、小豆の6種類の食材を入れることから「六質汁(むしつじる)」とも呼ばれます。地域によって具材が異なる場合もありますが、魔除けとなる小豆を入れる点は共通しているようです。

かぼちゃ料理:冬至

冬至は、1年のなかで最も日照時間が短い日であり、これ以降は少しずつ太陽が出ている時間が伸びていきます。そのため、古くから「冬至の日を境に運気が切り替わり、すべてが上昇に転じる」と考えられてきました。

また、悪いことがリセットされるこの日に「ん」の付くものを食べると、運を呼び込めると言われており、かぼちゃ(=なんきん)は、「ん」が2つ付くことから強力な運を持つとされています。

かぼちゃを使った料理いろいろありますが、冬至によく食べられているのはかぼちゃと小豆の「いとこ煮」です。小豆は、厄除けや魔除けの効果があるとされる食材でもあるため、冬至にぴったりの料理と言えるでしょう。

クリスマス:クリスマス料理

キリスト教信者が多い欧米諸国では、24日に教会に足を運び、25日は家族とゆっくり過ごすのが定番です。そして、クリスマスの時期には、大事な家族と一緒に伝統的なクリスマス料理を楽しみます。

例えば、アメリカのクリスマスでは、ローストターキーと言われる七面鳥の蒸し焼きやローストハムが好まれ、イギリスではローストビーフやミンスパイ(ドライフルーツで作ったミンスミートをパイ生地で包んだお菓子)を食べる家庭が多く見られます。また、ドイツではクリスマスまでの間にシュトーレン(ドライフルーツやナッツなどが練り込まれたパン菓子)を食べるのが定番です。

そうした慣例にならって、介護施設でも特別感のあるクリスマスメニューを提供すると喜ばれるでしょう。おすすめは、日本のクリスマスの定番であるチキンや温かいシチュー、キッシュなどです。デザートにクリスマスケーキを用意すれば、食卓がぐんと華やかになりますよ。ただし、利用者さんが食べやすいように、味付けや固さなどには十分配慮してください。

年越しそば:大晦日

年越しそばを食べる風習は、江戸時代の商人から始まったとされています。当時の商家は月末が忙しかったため、主人が奉公人にそばを振る舞う習慣があったのだとか。それが一般にも広まったことで、いつしか大晦日にそばを食べる習慣が生まれたそうです。

年越しそばの由来には諸説ありますが、そばは切れやすいことから、「今年1年の災厄を断ち切る」との意味を込められているという説が有力です。とはいえ、「そばのように細く長く生きられるようにとの願いが込められている」という説や、「家族の縁が細く長く続くようにという意味がある」といった説もあり、正確なところはわかりません。

「年越しそばはいつ食べるのか?」についても正解はありませんが、「今年1年の災厄を断ち切る」という意味で食べるのであれば、大晦日中に食べるのが良いでしょう。

介護施設で振る舞う場合は、レクリエーションの一環としてそば打ちを体験してもらい、できあがったものを年越しそばとして食べるのがおすすめです。

まとめ

1年の締めくくりである12月には、針供養や冬至、クリスマス、大晦日などの行事・記念日があります。針供養の日にはお事汁、冬至にはかぼちゃ料理、クリスマスにはチキンやケーキといった具合に特別感のある行事食を楽しめば、利用者さんが季節を感じる良いきっかけになるでしょう。

介護のみらいラボでは、介護の現場で働く方に向けて有益な情報を発信しています。毎月のイベントや行事食などで悩んでいる介護職の方に向けて、各月の行事情報もお伝えしていますので、ぜひ介護のみらいラボをお役立てください。

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