社会福祉士国家試験の勉強方法|必要な勉強時間は?独学でも合格できる?
文/中谷ミホ(介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士、保育士、福祉住環境コーディネーター3級)
社会福祉士国家試験は、出題範囲が広く問題数も多いため、難易度が高い試験といわれています。そのため合格を目指すには、効率的に勉強を進めていくことがとても重要です。
そこで本記事では、社会福祉士国家試験の効果的な勉強方法や合格に必要な勉強時間、独学で合格を目指す場合のポイントを解説します。筆者が合格した際の勉強方法も紹介しますので、社会福祉士の資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
1.社会福祉士国家試験の勉強方法
ここでは、社会福祉士国家試験の勉強方法を3つ紹介します。
通学講座で勉強する
スクールに通って勉強する方法です。試験勉強をするなかでわからないところがあれば、講師に直接教えてもらえるのがメリットです。同じ目標を持った仲間と一緒に勉強できる環境なので、モチベーションの維持にもつながりやすいでしょう。
ただし、通学講座の場合は、スクールに通学するための時間が必要になる上に、受講費用や通学のための交通費もかかります。時間的にも金銭的にも負担が大きくなることは知っておきましょう。
通信講座で勉強する
自宅で学習する通信講座は、自分のペースで進められることと、通学の手間がかからないことがメリットです。筆者の場合は、仕事や家事、育児と両立して学習を進めたかったため、この勉強方法を選択しました。
通信講座の場合は、金銭的な負担を抑えられるのも魅力です。通学講座と比べると、受講費用が安価で通学費用もかかりません。
ただし、自宅学習がメインとなるため、講師に質問する機会は限られます。わからない問題があった際、質問をしてもすぐに返答をもらえるとは限らないので、その点はデメリットに感じるかもしれません。
独学で勉強する
通学・通信講座を利用せず、独学で勉強する方法もあります。独学の場合は、市販のテキストや問題集、インターネットで配信される解説動画などを活用して、自分で勉強を進めていきます。
通学・通信講座と比べると費用を安く抑えられるのがメリットですが、使用する教材を自分で探したり、選んだりする必要があるため、学習準備にそれなりの手間がかかるでしょう。
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2.合格に必要な勉強時間はどれくらい?
社会福祉士国家試験に合格するための勉強時間の目安は、300時間程度とされています。少し多く感じるかもしれませんが、これは社会福祉士の出題範囲が全19科目(18科目群)と広いことが理由です。
では、合格に必要な勉強時間を300時間とした場合、試験当日までにどのくらいの日数が必要になるのでしょうか。以下でシミュレーションしてみました。
【1日1時間勉強した場合】
・毎日勉強する場合
1時間×30日=30時間、300時間÷30時間=10か月
・週5日勉強する場合
1時間×5日×4週間=20時間、300時間÷20時間=15か月
【1日2時間勉強した場合】
・毎日勉強する場合
2時間×30日=60時間、300時間÷60時間=5か月
・週5日勉強する場合
2時間×5日×4週間=40時間、300時間÷40時間=7.5か月
社会福祉士の国家試験は、例年2月上旬に実施されます。そこから逆算し、いつから試験勉強を開始するかを検討した上で、計画的に進めましょう。
3.独学でも合格できる?
計画的に学習を進められれば、独学でも合格できる可能性はあります。ただし、社会福祉士国家試験の過去5年の平均合格率は32.76%となっており、福祉系の国家資格のなかで最も難易度の高い試験です。そのため、独学で合格するには相応の努力が必要なことは理解しておきましょう。
また、独学には以下のようなデメリットもあります。
・モチベーションが維持しにくい
・わからない問題があったときにつまずきやすい
・学習計画が立てにくい
仲間がいると、相談に乗ってもらったり励まし合ったりして頑張れますが、独学だとそうした仲間がいない分、孤独感が強くなりモチベーションの維持が難しくなる場合があります。
また、わからない問題は自分で調べて解決しなければならないため、学習により多くの時間を要します。自分で立てた学習計画に遅れが生じて、試験日までに想定した範囲が終わらない可能性も出てくるでしょう。
以上のことから、独学で合格を目指す場合は、早めに勉強に取りかかる必要があります。加えて、モチベーションを維持しながら学習に取り組む、強い意志も大事になるでしょう。
●関連記事:社会福祉士の合格率が低い5つの理由と試験勉強のコツ
4.社会福祉士の試験勉強のコツ・ポイント
次に、社会福祉士の試験勉強で押さえておきたいコツやポイントを5つ紹介します。
①過去問を解く
合格を目指すには、過去問を繰り返し解いて、本番の試験に対応できる実践力を身につけておくことが大切です。
過去問を解くことで出題の傾向が把握できるほか、国家試験で重視されるポイントも見えてきます。社会福祉士国家試験では、設問ごとに選ぶ解答数が異なるため、試験問題に慣れておくためにも、過去問に取り組むのは有効です。
過去問は最低でも過去3年分、解答の解説がついたものを購入するのがおすすめです。その上で、最低でも3回は繰り返して学習しましょう。過去3年分を3回繰り返すことで、出題範囲の知識が定着し、学習の抜け漏れを防げるはずです。
なお、過去問と解答・解説を無料で利用できるアプリもありますが、解説内容が少ないなどのデメリットがあるので、書籍を使用するほうが効率的に学習を進められるでしょう。
②問題集は解説まで読む
問題集で間違えた問題は、必ず解説まで読んで問題内容を理解しましょう。解説を読んでも理解できない場合は、参考書(テキスト)で勉強し直すことで知識を深めてください。
知らない知識やチェックポイントは、参考書に書き込んだりノートにまとめたりして、知識を定着させることが重要です。そうやって理解を深めることで、国家試験に対応できる力がついていきます。
③最新のテキスト・問題集を使う
使用するテキストや問題集は、対応年度を確認して最新版を選びましょう。社会福祉士の試験では、最新の法改正や制度をもとに問題が出題されるため、古いものでは試験に対応しきれません。
最新の内容を盛り込んだテキストや問題集は、毎年5〜6月ごろに発売されますので、最新版を準備して勉強に取り組んでください。
④すきま時間に勉強する
通勤のための移動時間や待ち時間、休憩時間など、日常生活のなかのすきま時間を有効に使って勉強するのもポイントです。
筆者の場合は、すきま時間を復習の時間にすると決めていました。前日につまずいた問題をメモしておき、翌日のすきま時間に見直すのです。
ポケットに入るテキストや問題集、学習アプリなど、手軽に持ち運べる学習教材もすきま時間の勉強に役立つアイテムです。
⑤模擬試験で実力試し
過去問での学習が終わったら、模擬試験を受けて実力試しをしましょう。模擬試験の結果で自分の苦手科目が把握できるので、本番までにどの教科を重点的に学習すればいいかを確認できます。
また、社会福祉士国家試験は問題数が多い試験(試験時間数240分間で150問を解答)であるため、模擬試験を経験することで、本番での時間配分の感覚を身につけることができるでしょう。
5.【まとめ】難易度は高いが、コツをつかめば合格できる
社会福祉士国家試験は試験範囲が広いため、計画的に勉強を進めることが必要です。なお、合格するための勉強時間の目安は、300時間程度といわれています。
勉強方法には、スクールに通う通学講座や、自宅で学習を進める通信講座を利用する方法のほかに、独学で勉強する方法もあります。ただし、社会福祉士試験は難易度の高い試験であるため、独学で合格するには相応の努力が必要です。
とはいえ、社会福祉士国家試験は、コツやポイントを押さえて計画的に学習に取り組めば、合格を目指せる資格です。今回ご紹介した勉強方法を参考にして、効率よく学習を進めてください。
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