介護福祉士国家試験の合格通知はいつ届く?合格後の手続きも紹介
文/中村亜美(介護福祉士)介護福祉士の国家試験を受けた方にとって、いちばんの関心事といえば「合格通知」だと思います。受験したあとは、「結果はどうだったのだろう」「通知はいつ届くのだろう」とソワソワした気持ちになり、落ち着かない方もいることでしょう。
この記事では、公益財団法人社会福祉振興・試験センターの公式ページに記載されている内容を反映しながら、介護福祉士の合格通知の確認方法や合格後の手続き方法などを詳しく解説していきます。合格発表や通知のこと、合格後の流れなどをきちんと把握しておけば、合格後の手続きもスムーズになるはず。ぜひ、最後までご覧ください。
1.介護福祉士の合格・不合格通知はいつ届く?
介護福祉士の国家試験の合否は、例年3月下旬頃にわかります。
筆者のまわりにも、毎年介護福祉士の国家試験を受ける方がいますが、3月の終わり頃になるとみなさんソワソワしていて、こちらまで緊張してしまいます。
試験を受けた方は、できるだけ早く合否を確認したいと思いますので、確認方法については事前にしっかりと把握しておきましょう。
2.介護福祉士の合格発表の確認方法
介護福祉士国家試験の合格発表の確認方法は、大きく分けて次の2つになります。
- 社会福祉士振興・試験センターの公式ページ
- 郵送で届く通知書
ここからは、2つの確認方法について、詳しく解説していきます。
社会福祉士振興・試験センターの公式ページ
介護福祉士の合格発表は、例年3月下旬頃に公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの公式ページで確認することができます。ちなみに、令和5年度の介護福祉士国家試験の結果が掲載されるのは、令和6年3月25日(月)14時から6月上旬までです。
初日はアクセスが集中する可能性があるため、なかなかページが開けない場合は、時間をおいてアクセスしてみるとよいでしょう。
参考:公益財団法人 社会福祉士振興・試験センター公式サイト「介護福祉士国家試験」
郵送で届く通知書
結果通知は、普通郵便の封書またはハガキで送られます。合格発表が3月下旬頃なので、同時期に郵送されると認識しておいてよいでしょう。
令和5年度の結果通知は、令和6年3月25日に発送されますが、住所に誤りがあると通知が届かない可能性があります。住所に誤りがないかなどを事前に確認しておきましょう。また、氏名や住所に変更がある場合は、社会福祉士振興・試験センター公式サイトのマイページから変更するか、記載事項変更届を郵送しておいてください。
3.試験合格後の手続き
介護福祉士の国家試験に合格したら、資格登録のための手続きが必要になります。資格登録までをスムーズに進めるためにも、試験合格後の手続きについて把握しておきましょう。
資格登録手続きで用意するもの
資格登録のためには、書類の準備が必要です。資格登録に必要となる書類は以下となります。
・登録申請書
・収入印紙の原本(登録免許税)
・振替振込受付証明書の原本(登録手数料)
・戸籍抄本(原本)か戸籍の個人事項証明書(原本)、または本籍地を記載した住民票の原本
収入印紙や振替振込受付証明書は郵便局で発行してもらうことができます。なお、養成学校卒業の方や特別永住者などに該当する外国籍の方は、以下の書類も必要です。
【介護福祉士養成学校卒業の方】
・卒業(修了)証明書
【中長在留者・特別永住者・短期滞在者に該当する外国籍の方】
・中長在留者・特別永住者:国籍等を記載した住民票の原本
・短期滞在者:パスポート、その他身分証明になる書類のコピー
それぞれの状況によって必要な書類が異なるケースもありますが、基本的な必要書類は共通しています。事前にチェックして、合格通知到着後すぐに対応できるようにしておきましょう。
出典:公益財団法人 社会福祉士振興・試験センター公式サイト「資格登録(社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士)」
送付方法
書類が用意できたら、簡易書留で郵送しましょう。書類を提出したときに発行される簡易書留郵便物受領書は、登録証が届かなかったときに必要になる可能性があるため、捨てずに保管しておいてください。
送付から受理・交付までの流れ
送付から受理・交付までの流れは以下の通りとなります。
1. 必要書類を簡易書留で提出
2. 試験センターで確認後、問題がなければ登録簿に登録
3. 登録書の交付
書類を提出してから交付までには、1か月ほどかかります。書類に不備があると、再提出などのやり取りで余計に時間がかかってしまうため、提出前は不備がないかを確認するようにしてください。
1か月以上がすぎても資格の登録書が届かない場合は、試験センターに問い合わせてみるのがよいでしょう。
出典:公益財団法人 社会福祉士振興・試験センター公式サイト「資格登録(社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士)」
4.介護福祉士国家試験の合格率と合格点
ここまで、合格発表や通知のこと、合格後の流れについて解説してきましたが、これから介護福祉士の国家試験に挑戦する方であれば、試験の難易度や合格ラインも気になるところでしょう。
ここでは、介護福祉士の国家試験の合格率や合格点、合格ラインなどについて解説します。
直近3年間の合格者数と合格率
厚生労働省の「介護 受験者・合格者の推移」によると、直近3年間の合格者と合格率は以下のようになっています。
国家試験の開催年 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
2021年(第33回) | 59,975人 | 71.0% |
2022年(第34回) | 60,099人 | 72.3% |
2023年(第35回) | 66,711人 | 84.3% |
2023年の試験結果を見ると、84.3%と合格率が非常に高くなっています。しかし、介護福祉士の国家試験は出題される科目が多く、けっして簡単な試験ではないため油断は禁物です。
介護福祉士の国家試験に限ったことではありませんが、合格点を目指してコツコツと勉強する姿勢が大事になるでしょう。
合格ラインに変動はある?
介護福祉士国家試験の合格ラインは、総得点の60%程度となっています。ただし、この基準は、出題される問題の難易度によって変動するため注意してください。たとえば、2023年1月に行われた、第35回介護福祉士国家試験の合格ラインは75点でした。
まとめ
介護福祉士の国家試験の合格通知は、3月下旬頃に郵送で届くほか、社会福祉士振興・試験センターの公式ページでも確認できます。試験内容はけっして簡単ではありませんが、例年の合格率は低くないため、努力すれば十分に合格できるでしょう。
最後になりますが、介護福祉士資格を取得するメリットはとても大きいです。筆者の場合は、介護福祉士を取得できたからこそ任せてもらえた仕事も多かったため、「やっぱり資格を取ってよかったな」と感じています。
受験前は、気持ちが落ち着かないときもあるかもしれませんが、当日まで計画的に学習し、ぜひ合格を目指してください。
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