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【今日は何の日?】4月22日=チョロQならぬ「チョロカー」はダメよ!~ 浦和地裁(1985年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
ちょうど40年前の1985(昭和60)年。現在も高い人気を誇る手のひらに乗るぜんまい式のミニカー玩具「チョロQ」を真似した類似商品を製造販売していた会社に対し、埼玉・浦和地裁(現・さいたま地裁)が製造、販売、頒布(はんぷ)を禁止する判決を言い渡しました。
その類似商品とは、コスモス社(堀口昭一社長=本社・埼玉県大宮市)が製造、販売していたその名も「チョロカー」。本家のチョロQはタカラ社(本社・東京都葛飾区=佐藤安太社長、現・タカラトミー)が独自に研究開発した玩具で、特殊ぜんまいで急発進して長距離を走り回る意外性やデザインのかわいらしさで人気を集めていました。
人気の高まりと同時に、数々の類似商品が出回り、特にコスモス社はチョロQの36種類のうち、フォルクスワーゲン車に似せた2種類のチョロカーを発売。82(昭和57)年11月ごろから、自動販売機を利用して約6万個を販売していました。
このためタカラ社では「チョロQという商標の誤認、混同を招く」として提訴。浦和地裁では83(昭和58)年2月、タカラ社側が類似商品の製造や販売の禁止を求めた仮処分申請(82年11月)について、同社の請求を全面的に認める決定を下していました。コスモス社は「チョロカー(市価100円)がチョロQ(市価350円)よりも低価で、販売方法も異なるうえ形も別。仮処分決定後は製造、販売を中止している」と反論していました。
今回の民事訴訟でもまた「コスモス社はチョロQに極めて類似した名称、形状の商品を製造、販売し、タカラ社の商品と混同させ、同社に不利益をもたらした」(浦和地裁第四民事部・高山晨裁判長)と、不正競争防止法を根拠にコスモス社に対してチョロカーの製造、販売、頒布等を禁止する判決を言い渡し、商品開発者の利益保護を図る形になったのです。
デザイン盗用や模造商品が出回ることが日常茶飯事となっていた玩具業界に、大きなクサビを打ち込むこととなる判決となったのでした。
参照 : 昭和60年4月23日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
●この日に起きた他の出来事
・ 4月22日=大阪で露骨すぎる選挙違反行為(1957年)
・ 4月22日=東京モノレールが開業前に初の公開試運転(1964年)
・ 4月22日=パンツ一丁男が大楠公像にまたがる(1968年)
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