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【今日は何の日?】5月19日=レスリング世界選手権、デンマーク代表選手が貨物船で2か月かけて来日(1954年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
71年前の1954(昭和29)年。ヨーロッパ地域以外での初開催となったレスリング(フリースタイル)の世界選手権が初めて日本で開催(5月22~25日)。この大会は東京・千駄ヶ谷駅前にあった旧・東京体育館のこけら落としともなりました。
日本国内では記念切手(写真)まで発売されるなど大々的なスポーツの祭典となりましたが、この時代はまだ華やかなことばかりとはいきません。この世界選手権にただ一人、デンマーク代表として出場するヘンドリック・ハウザー選手(33歳)は、本国からの資金援助がないため、なんと貨物船に乗り込んで、約2か月をかけてはるばる来日したのでした。
ハウザー選手は48(昭和23)年のロンドン五輪で、グレコローマンスタイル73kg級で銅メダルを獲得した強豪。3月14日にデンマークのコペンハーゲンを出発したハウザー選手は陸路を南下し、イタリアのジェノバ港から自費でデンマークの貨物船・マラヤ号に乗船します。そして船内では本職の船大工をしながら日銭を稼ぎ、シンガポールやマニラなど寄港地では、現地のレスリングクラブの世話になりつつ、はるばる無一文の旅を続け、ようやくこの日の朝に横浜港へと到着したのでした。
レスリング競技につきものの減量や大会に向けたコンディション調整などを考慮すると、あまりに無謀でハングリーにもほどがある船旅。ハウザー選手は「デンマークはサッカーが盛んなものの、レスリングに関しては完全にないがしろ。一銭の補助もしてくれないんだ...」と本国の冷たい扱いを訴えていたそうです。
なお、ハウザー選手はこの大会で入賞を逃してしまいました。
参照 : 昭和29年5月20日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
●この日に起きた他の出来事
・ 玉電の運転士と車掌が火事を食い止める(1956年)
・ あのヒゲの代名詞~米俳優のロナルド・コールマンが死去(1958年)
・ 国鉄・根岸線が開通(1964年)
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